ヘリカルCTとピッチの基礎
昔のCTは、1スライス撮っては寝台を少し動かす、をくり返していました(コンベンショナルスキャン)。ヘリカルCT(スパイラルCT) は、X線管球が回転しながら寝台を連続的に動かし、データを らせん状 に集める方法です。これにより、高速で広い範囲を一度に撮れます。
さらに、検出器をスライス方向に多数並べた 多列検出器CT(MDCT) では、1回転で複数のスライスを同時に集められ、いっそう高速・広範囲になりました。
ピッチとは
ピッチ は、らせんの「詰まり具合」を表す指標で、次のように定義されます。
- ピッチが大きい(らせんが伸びる)→ 速く・被ばくは減るが、スライス方向のデータが粗くなり画質は低下しやすい。
- ピッチが小さい(らせんが詰まる)→ 遅く・被ばくは増えるが、画質は向上しやすい。
目的(速さ・画質・被ばく)に応じてピッチを選びます。
試験で問われやすいポイント
- ヘリカルCTは 回転+寝台移動 で らせん状 に連続収集する。
- MDCT は1回転で複数スライスを同時収集。
- ピッチ=1回転あたりの寝台移動量 ÷ ビーム幅。
- ピッチ大→速い・低被ばくだが画質低下、小→画質向上だが時間・被ばく増。
まとめ
- ヘリカルCTは らせん状の連続収集 で高速・広範囲。MDCTでさらに高速。
- ピッチ はらせんの詰まり具合(寝台移動量 ÷ ビーム幅)。
- ピッチで 速さ・画質・被ばくのバランス を調整する。