心臓CT(心電図同期:前向き・後ろ向き)
心臓は絶えず動くため、そのまま撮ると モーションアーチファクト でぶれます。そこで 心電図(ECG)に同期 して、動きの少ないタイミングで撮るのが 心臓CT の基本です。
動きの少ない時相で撮る
心臓は 拡張中期(おおむね R-R間隔の約75%) にもっとも動きが小さくなります。ここを狙って撮ると、冠動脈などがぶれずに描出できます。心拍が速いと動きの少ない時間が短くなるため、必要に応じて β遮断薬で心拍数を下げる ことがあります。
前向きと後ろ向き
- 前向き心電図同期(prospective:step-and-shoot):特定の心位相(拡張中期など)に合わせて 必要なときだけ照射 します。被ばくが少ない のが利点ですが、不整脈に弱いです。
- 後ろ向き心電図同期(retrospective):心電図を記録しながら 全心位相で連続照射(ヘリカル) し、あとから 好きな心位相を再構成 します。任意位相を選べて心機能評価もできますが、被ばくは多め です。
冠動脈石灰化スコア
単純CT(造影なし)で冠動脈の 石灰化(カルシウム) を評価する指標が 石灰化スコア(Agatston スコア) です。動脈硬化の程度の目安になります。
試験で問われやすいポイント
- 心臓CTは 心電図同期 で、動きの少ない 拡張中期(約75% R-R) を狙う。
- 前向き=必要な位相だけ照射・低被ばく、後ろ向き=全位相で照射・任意位相を再構成(被ばく多め)。
- 心拍が速いと不利 → β遮断薬 で心拍数管理。
- 石灰化スコア(Agatston) は単純CTで冠動脈のカルシウムを評価。
まとめ
- 心臓CTは 心電図同期 でモーションを抑え、拡張中期で撮る。
- 前向き(低被ばく) と 後ろ向き(任意位相・被ばく多め) を使い分ける。
- 心拍数管理(β遮断薬)や 石灰化スコア も押さえる。