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過去問解説

第78回 診療放射線技師 国家試験(午前)解答・解説

問1 MRIの生データ(k空間)と画像信号に関する記述のうち、正しいのはどれか。

  1. k空間に格納されるのは、生データの虚数成分だけである。
  2. 空気は信号値 0、水は約 1000 の信号値に分布する。
  3. フーリエ変換して得た画像信号は、k空間に保存される。
  4. 画像信号は、フーリエ変換で得られる実数成分と虚数成分の両方から求められる。
  5. 水は体内で最も多く存在するため、画像上では常に最も高い信号となる。
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正解:4

  • 1 ✗ k空間に入るのは生データ(複素数)で、実数成分・虚数成分の両方をもつ。
  • 2 ✗ これはCT値(HU)の説明で、MRI信号の分布ではない。
  • 3 ✗ k空間に入るのは生データ。フーリエ変換後は画像(画像空間)になる。
  • 4 ○ 画像信号は複素数で、実数・虚数の両方から絶対値(magnitude)画像などを作る。
  • 5 ✗ 信号値はシーケンスやコントラストで決まり、水が常に最高信号とは限らない(T1強調では低信号)。

問2 1.5 T のMRIで、送信バンド幅の最小値が 426 Hz、スライス選択傾斜磁場の最大値が 20 mT/m のとき、得られる最小スライス厚[mm]はどれか。

  1. 0.2
  2. 0.5
  3. 1.0
  4. 2.0
  5. 5.0
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正解:2(0.5 mm)

スライス厚は、送信バンド幅を「磁気回転比 γ × スライス選択傾斜磁場 G」で割って求めます。

Δz=BWγG=42642.58×106×0.025.0×104 m=0.5 mm\Delta z = \frac{\mathrm{BW}}{\gamma\,G} = \frac{426}{42.58\times10^{6}\times0.02} \approx 5.0\times10^{-4}\ \mathrm{m} = 0.5\ \mathrm{mm}

(γ = 42.58 MHz/T、G = 20 mT/m = 0.02 T/m。バンド幅を狭く、または傾斜磁場を強くするほどスライスは薄くなります。)

問3 無散瞳眼底カメラについて、正しい記述はどれか。

  1. 連続して撮影することはできない。
  2. 位置合わせ用の照明に紫外光を用いる。
  3. 内部の固視灯はピント合わせに使う。
  4. 対物レンズは角膜に接触させるのが望ましい。
  5. 有孔ミラーは、眼底へ向かう光と眼底から戻る反射光を分ける。
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正解:5

  • 1 ✗ 連続撮影は可能。
  • 2 ✗ 無散瞳は瞳孔を開かせないため、位置合わせには近赤外光を使う(紫外光ではない)。
  • 3 ✗ 固視灯は被検者の視線を固定するためのもの。
  • 4 ✗ 対物レンズは角膜に非接触。
  • 5 ○ 有孔ミラーが照明光と反射光を分離する。

問4 1.5 T・高速SE法で撮影した頭部MR像が示され、脳脊髄液(CSF)が高信号を示していた。設定したTR・TEの組合せに最も近いのはどれか。

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.1 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. TR 600 / TE 15
  2. TR 1,000 / TE 100
  3. TR 3,000 / TE 15
  4. TR 4,000 / TE 100
  5. TR 10,000 / TE 150
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正解:5

  • CSFが高信号 = T2強調像。T2強調は TRを長く・TEを長く するほど強まる。
  • 選択肢の中で最も長い組合せ TR 10,000/TE 150 が該当。
  • 参考:TRを短くするとT1強調、TEを短くするとプロトン密度強調に近づく。

問5 細胞外液性のガドリニウム造影剤について、正しい記述はどれか。

  1. 主に尿中へ排泄される。
  2. MRCP の撮影に必須である。
  3. 肝細胞に特異的に取り込まれる。
  4. 環状型は線状型より脳に沈着しやすい。
  5. アナフィラキシーの頻度は、非イオン性水溶性ヨード造影剤より高い。
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正解:1

  • 1 ○ 腎から尿中へ排泄される。
  • 2 ✗ MRCP は T2 強調で描出し、造影剤は不要。
  • 3 ✗ 肝細胞への特異的取り込みは、肝細胞特異性造影剤(EOB など)の性質。
  • 4 ✗ 逆で、線状型(linear)の方が沈着しやすく、環状型(macrocyclic)は安定で沈着しにくい。
  • 5 ✗ ヨード造影剤よりも頻度は低い。

問6 腹部MR像が示された。画像の説明として正しいものはどれか。2つ選べ。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.2 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. 水抑制画像である。
  2. 腎動脈が観察できる。
  3. 上行結腸が観察できる。
  4. 造影後に撮影している。
  5. 膵尾部に低信号域が観察できる。
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正解:4・5

  • 画像がないと選べない問題のため、正解と要点のみ示します(本番では腹部MR像が提示されます)。
  • 4 ○ 造影後の撮影である。
  • 5 ○ 膵尾部に低信号域が観察できる。
  • 1・2・3 は、この画像の説明としては当てはまりません。

問7 胸部MRI(T1強調像)が示され、前縦隔に腫瘤がみられた。この腫瘤が接するのはどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.3 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. 右心房
  2. 左心室
  3. 上大静脈
  4. 肺動脈幹
  5. 上行大動脈
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正解:4(肺動脈幹)

  • 前縦隔は胸骨の後方・心大血管の前方にあたる領域で、胸腺腫などが好発する。
  • 提示画像では、前縦隔腫瘤が 肺動脈幹 に接している。

問8 発症 1〜6 時間の脳梗塞病変について、拡散強調像(DWI)とT2強調像の信号強度の組合せで正しいのはどれか。

  1. DWI:高信号 / T2:低信号
  2. DWI:高信号 / T2:等信号
  3. DWI:低信号 / T2:高信号
  4. DWI:低信号 / T2:低信号
  5. DWI:低信号 / T2:等信号
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正解:2

  • 超急性期(発症1〜6時間)は細胞性浮腫で水分子の拡散が制限され、DWIで高信号(ADC低下) になる。
  • 一方、T2強調はまだ変化に乏しく等信号(高信号化はもう少し後)。
  • この「DWIがT2より早く陽性になる」性質が、超急性期脳梗塞の早期診断に役立つ。

問9 右肋骨弓下縦走査の腹部超音波像が示された。考えられる所見はどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.4 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. 胆石
  2. 脾腫
  3. 腹水
  4. 脂肪肝
  5. 水腎症
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正解:4(脂肪肝)

  • 右肋骨弓下縦走査では肝臓を観察する。
  • 脂肪肝では肝実質の輝度が上昇(bright liver)し、深部の減衰、肝腎コントラストの増強などが特徴。

問10 甲状腺結節の超音波像で、矢印が指す所見はどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.5 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. ハロー
  2. 音響陰影
  3. 側方陰影
  4. 多重反射
  5. サイドローブ
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正解:2(音響陰影)

  • 音響陰影(acoustic shadow) は、石灰化など強く反射・減衰する構造の後方に、超音波が届かず生じる無エコー域。
  • 甲状腺結節内の石灰化でみられる。

問11 放射性標識化合物の分解(放射線分解)を防ぐ保存方法として正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 常温で保存する。
  2. 窒素ガスを充填する。
  3. 比放射能を高くする。
  4. 放射能濃度を高くする。
  5. ラジカルスカベンジャを添加する。
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正解:2・5

  • 1 ✗ 低温保存が基本。常温は分解を促す。
  • 2 ○ 窒素を充填し、酸素による酸化・分解を抑える。
  • 3 ✗ 比放射能が高いほど自己放射線分解が進みやすい。
  • 4 ✗ 放射能濃度が高いほど分解しやすい(希釈して下げる)。
  • 5 ○ ラジカルスカベンジャがラジカルを捕捉し、分解を防ぐ。

問12 生物学的半減期を Tb、物理的半減期を Tp とするとき、有効半減期を表す式はどれか。

  1. Tb + Tp
  2. Tb − Tp
  3. 1/Tb + 1/Tp
  4. (Tb + Tp)/2
  5. Tb·Tp /(Tb + Tp)
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正解:5

有効半減期は、物理的減衰と生物学的排泄の「速さ(=半減期の逆数)」を足し合わせた関係で決まります。

1Teff=1Tb+1TpTeff=TbTpTb+Tp\frac{1}{T_{\mathrm{eff}}} = \frac{1}{T_b} + \frac{1}{T_p} \quad\Rightarrow\quad T_{\mathrm{eff}} = \frac{T_b\,T_p}{T_b + T_p}

有効半減期は、生物学的半減期・物理的半減期のどちらよりも短くなります。

問13 TEW(三重エネルギーウィンドウ)法で推定される散乱線成分を表す式はどれか。ただし、メインウィンドウ幅を W₁、低エネルギー側サブウィンドウのカウントと幅を Clow・W₂、高エネルギー側を Chigh・W₃ とする。

  1. (Clow+Chigh)×12(C_{low}+C_{high})\times\dfrac{1}{2}
  2. (Clow+Chigh)×1W2+W3(C_{low}+C_{high})\times\dfrac{1}{W_2+W_3}
  3. (ClowW2+ChighW3)×W12\left(\dfrac{C_{low}}{W_2}+\dfrac{C_{high}}{W_3}\right)\times\dfrac{W_1}{2}
  4. (ClowW2+ChighW3)×W1\left(\dfrac{C_{low}}{W_2}+\dfrac{C_{high}}{W_3}\right)\times W_1
  5. (W2Clow+W3Chigh)×W12\left(\dfrac{W_2}{C_{low}}+\dfrac{W_3}{C_{high}}\right)\times\dfrac{W_1}{2}
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正解:3

TEW法では、主ウィンドウの両隣に細いサブウィンドウを置き、その カウント密度(カウント÷ウィンドウ幅) を平均して、主ウィンドウ内の散乱成分を推定します。

S=(ClowW2+ChighW3)×W12S = \left(\frac{C_{low}}{W_2}+\frac{C_{high}}{W_3}\right)\times\frac{W_1}{2}

両側のサブウィンドウで挟むことで、散乱の高さを台形近似しているイメージです。

問14 LSOシンチレータの特徴として正しいのはどれか。

  1. BGOより相対発光量が大きい。
  2. BGOより発光減衰時間が長い。
  3. NaI(Tl)より密度が低い。
  4. NaI(Tl)より相対発光量が大きい。
  5. NaI(Tl)よりエネルギー分解能が高い。
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正解:1

  • 1 ○ LSOはBGOより相対発光量が大きい。
  • 2 ✗ 逆で、LSOはBGOより発光減衰時間が短い(高速でPETの同時計数に有利)。
  • 3 ✗ LSOはNaI(Tl)より密度が高い(検出効率が高い)。
  • 4 ✗ LSOの発光量はNaI(Tl)より小さい。
  • 5 ✗ エネルギー分解能はNaI(Tl)の方が高い。

問15 ¹⁸F‑FDG PET/CTのPET像で、矢印が示す欠損部(集積低下)の原因として最も考えられるのはどれか。(画像問題)

🖼 この問題の画像は掲載できません 別冊 No.6 の画像は公式の別冊でも公開されていない(割愛)ため、当サイトでも示せません。設問文と解説から要点をご確認ください。

  1. 部分容積効果
  2. 体動による散乱補正エラー
  3. 呼吸位相の違いによる減弱補正エラー
  4. 体内の高吸収物質による減弱補正エラー
  5. PETとCTの有効視野の違いによるトランケーションアーチファクト
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正解:2

画像問題のため要点のみ示します(本番ではPET像が提示されます)。体動があると補正がずれ、実際には集積がある部位が 欠損のように見える ことがあります。矢印部の欠損はこの補正エラーによるものと考えられます。

問16 PET装置の性能評価(NEMA NU 2‑2018)と評価項目の組合せで、誤っているのはどれか。

  1. 画質 ── NEMA IEC 胴体ファントム
  2. 感度 ── アルミニウム管
  3. 空間分解能 ── ²²Na点線源
  4. 計数率特性 ── 散乱ファントム
  5. 散乱フラクション ── ¹⁸F点線源
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正解:5(誤り)

  • 5 ✗ 散乱フラクションや計数率特性は、線状線源を封入した散乱ファントム(長い円柱) で測定する。点線源ではないため、この組合せが誤り。
  • 1〜4 は正しい組合せ。感度は同心のアルミニウム管、空間分解能は点線源、画質はIEC胴体ファントムを用いる。

問17 放射性医薬品の投与時に、30秒以上かけてゆっくり静注する必要があるのはどれか。

  1. ⁹⁹ᵐTc‑ECD
  2. ⁹⁹ᵐTc‑MIBI
  3. ¹²³I‑MIBG
  4. ¹³¹I‑アドステロール
  5. ²⁰¹TlCl
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正解:4

  • 4 ○ ¹³¹I‑アドステロール(副腎皮質シンチ用)は可溶化剤(界面活性剤)を含み、急速静注で血管痛や副作用のおそれがあるため、緩徐に投与する。
  • 1・2・5 は通常の静注でよい。3のMIBGも比較的ゆっくり投与するが、本問の正答は4とされている。

問18 Na¹²³I 投与24時間後の甲状腺摂取率で、正常範囲内はどれか。

  1. 0.5%
  2. 3%
  3. 30%
  4. 60%
  5. 80%
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正解:3

  • 24時間後の甲状腺摂取率の正常はおおむね 10〜40%程度。→ 30% が正常範囲内。
  • 0.5%・3%は低すぎ(機能低下やヨード過剰など)、60%・80%は高すぎ(バセドウ病など機能亢進を示唆)。

問19 副腎皮質シンチグラフィで正しいのはどれか。

  1. 投与翌日に撮影する。
  2. ¹²³I‑MIBGが用いられる。
  3. 褐色細胞腫の診断で用いられる。
  4. デキサメタゾンによって正常副腎への集積が抑制される。
  5. 原発性アルドステロン症では片側のみに集積を認めることが多い。
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正解:4

  • 1 ✗ コレステロール代謝が遅いため、数日後に撮影する(翌日ではない)。
  • 2 ✗ 副腎皮質は ¹³¹I‑アドステロール。¹²³I‑MIBGは副腎髄質(褐色細胞腫)用。
  • 3 ✗ 褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍で、MIBGシンチの対象。
  • 4 ○ デキサメタゾン抑制で正常皮質の集積を抑え、自律性の病変を描出しやすくする。
  • 5 ✗ 原発性アルドステロン症は両側性のこともあり、「片側のみ」とは限らない。

問20 骨シンチグラフィで集積欠損像(cold lesion)となるのはどれか。2つ選べ。

  1. 授乳期乳房
  2. 尿漏れ部位
  3. ペースメーカ
  4. 硫酸バリウム
  5. 放射性医薬品の投与部位の漏れ
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正解:3・4

  • 1 ✗ 授乳期乳房はびまん性の集積亢進(hot)になりうる。
  • 2 ✗ 尿漏れは尿中RIによる汚染集積(hot)。
  • 3 ○ ペースメーカ(金属)が放射線を遮蔽し、欠損像になる。
  • 4 ○ 硫酸バリウム(消化管造影剤)も高吸収で減弱し、欠損像を作る。
  • 5 ✗ 投与漏れは投与部位の強い集積(hot)。

問21 外部放射線治療について正しいのはどれか。

  1. 局所的な治療ができる。
  2. 高齢者には適応がない。
  3. 良性腫瘍は適応とならない。
  4. 臓器の機能や形態を温存できない。
  5. 手術療法と比較して腫瘍制御の確実性が高い。
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正解:1

  • 1 ○ 照射範囲を絞れる局所治療である。
  • 2 ✗ 低侵襲で体への負担が少なく、高齢者にも適応できる。
  • 3 ✗ 動静脈奇形など良性疾患も適応になりうる。
  • 4 ✗ 臓器の機能・形態を温存できる(臓器温存)のが利点。
  • 5 ✗ 局所制御の確実性は状況により手術が上回ることも多く、「手術より確実」とはいえない。

問22 放射線治療の効果について、誤っているのはどれか。

  1. 温熱療法は放射線増感効果を示す。
  2. 加速過分割照射は増殖が遅い腫瘍に有効である。
  3. シスプラチン(白金製剤)は放射線増感効果を示す。
  4. 放射線治療期間の延長は治療成績の悪化につながる。
  5. 定位放射線照射は通常分割照射に比べ高い局所効果が得られる。
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正解:2(誤り)

  • 1 ○ 温熱は増感効果を示す。
  • 2 ✗ 加速過分割は治療期間を短縮して、増殖の速い腫瘍の再増殖を抑える狙い。増殖が遅い腫瘍向けではない。
  • 3 ○ シスプラチンは代表的な放射線増感剤。
  • 4 ○ 期間が延びると再増殖で成績が悪化する。
  • 5 ○ 定位照射は高線量を集中でき、局所効果が高い。

問23 肺癌に対する放射線治療の基準点線量処方で正しいのはどれか。

  1. 平均肺線量処方
  2. 計画標的体積の D2cc 処方
  3. 計画標的体積の D95% 処方
  4. 計画標的体積の Dmax 処方
  5. 計画標的体積の V20Gy 処方
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この問題は採点対象外です

公表された正答値表で、本問(第78回 午前 問23)は正答が示されておらず、採点から除外されています。そのため確定した正解がなく、当サイトでは解説を控えます(問題は参考として掲載)。

問24 緩和的放射線治療の適応に最もなりにくいのはどれか。

  1. 胃癌による出血
  2. 腹水による食欲不振
  3. 多発性の転移性脳腫瘍
  4. 疼痛を有する転移性骨腫瘍
  5. 転移性骨腫瘍による脊髄圧迫
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正解:2

  • 1 ✗ 出血に対する止血目的の照射は良い適応。
  • 2 ○(最もなりにくい)腹水は放射線でコントロールしにくく、緩和照射の対象になりにくい。
  • 3 ✗ 多発性脳転移は全脳照射の適応。
  • 4 ✗ 骨転移の疼痛緩和は代表的な適応。
  • 5 ✗ 脊髄圧迫の除圧・症状緩和に照射する。

問25 日本国内の炭素線(重粒子線)治療施設で稼働している加速器はどれか。

  1. タンデトロン
  2. ベータトロン
  3. サイクロトロン
  4. シンクロトロン
  5. マイクロトロン
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正解:4

  • 1 ✗ タンデトロンは加速器質量分析などで用いる静電加速器。
  • 25 ✗ ベータトロン・マイクロトロンは主に電子の加速に使う。
  • 3 ✗ サイクロトロンは陽子線施設で多く使われる。
  • 4 ○ 炭素イオンを高エネルギーまで加速する シンクロトロン を用いる。

問26 放射線治療の深部線量分布の図(a〜e)のうち、炭素線の物理線量分布を示すのはどれか。

問26の図(出典:厚生労働省)
  1. a
  2. b
  3. c
  4. d
  5. e
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正解:5

粒子線(陽子線・炭素線)は、体内で止まる直前に線量が最大となる ブラッグピーク を示すのが特徴です。図の e がこれに該当します。

  • e ○ 深部で線量が最大になるブラッグピーク型。炭素線では、ピークのさらに奥に原子核破砕による線量の裾(フラグメンテーションテール)がわずかに残るのも特徴。
  • a ✗ 体表付近で線量が増加(ビルドアップ)した後、深部へなだらかに減衰する形。これは光子線(X線)の特徴で、ブラッグピークをもたない。
  • bcd ✗ 立ち上がりや平坦部の形が、炭素線の物理線量分布とは一致しない。

※本番では図が提示されます(当サイトでは図を転載していません)。

問27 直線加速器(リニアック)の幾何学的な管理項目として正しいのはどれか。

  1. MU値直線性
  2. X線出力係数
  3. 物理ウェッジ係数
  4. 絶対線量の出力不変性
  5. 光照射野と放射線照射野の一致
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正解:5

  • 1234 ✗ いずれも線量(出力)に関する項目で、幾何学的管理ではない。
  • 5 ○ 光照射野(ライトフィールド)と放射線照射野の一致は「幾何学的」な管理項目。

問28 水ファントム中の10 MV X線の等線量曲線が示され、別に示された等線量曲線(別冊No.7B)は次のどの線種によるものか。

問28の図(出典:厚生労働省)
  1. ⁶⁰Coγ線
  2. 4 MV X線
  3. 15 MeV電子線
  4. 250 MeV炭素線
  5. 250 MeV陽子線
解答・解説を見る

正解:3

画像問題のため要点のみ示します。電子線は、ある深さまでは線量が保たれ、その後 浅い深さで急激に低下 する(深部到達が浅い)等線量分布が特徴です。別冊7Bはこの 15 MeV電子線 の分布と考えられます。

問29 MLCの構造とビーム通過位置が示され、透過線量を表す用語A・Bの組合せで正しいのはどれか。

問29の図(出典:厚生労働省)
  1. A:inter‑leaf transmission / B:leaf end transmission
  2. A:inter‑leaf transmission / B:intra‑leaf transmission
  3. A:intra‑leaf transmission / B:leaf end transmission
  4. A:intra‑leaf transmission / B:inter‑leaf transmission
  5. A:leaf end transmission / B:intra‑leaf transmission
解答・解説を見る

正解:4

画像問題のため要点のみ示します。リーフ 本体を透過 する成分が intra‑leaf transmission、隣り合うリーフの隙間 を漏れる成分が inter‑leaf transmission です。図のA・Bはこの組合せ(4)に対応します。

問30 密封小線源治療の対象となるのはどれか。2つ選べ。

  1. 喉頭癌
  2. 卵巣癌
  3. 子宮頸癌
  4. 前立腺癌
  5. 悪性リンパ腫
解答・解説を見る

正解:3・4

  • 125 ✗ 喉頭癌・卵巣癌・悪性リンパ腫は、密封小線源治療の一般的な対象ではない。
  • 3 ○ 子宮頸癌は腔内照射の代表的な適応。
  • 4 ○ 前立腺癌は組織内照射(シード)の適応。

問31 人工ニューラルネットワークの学習で、各層の重みを出力層側からさかのぼって調整する方法はどれか。

  1. 線形判別分析
  2. ランダムフォレスト
  3. ロジスティック回帰
  4. サポートベクターマシン
  5. バックプロパゲーション
解答・解説を見る

正解:5

  • 14 ✗ いずれも別の機械学習手法で、誤差逆伝播による重み更新とは仕組みが異なる。
  • 5 ○ バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)は、出力の誤差を出力層側から入力側へ伝えて重みを更新する。

問32 下表は 5×5 の画素値の分布 A である。縦方向(列方向)に平行投影で MIP 処理を行った後の投影数列はどれか。

問32の図(出典:厚生労働省)
  1. 0, 1, 2, 2, 1
  2. 3, 4, 5, 3, 4
  3. 6, 8, 7, 4, 6
  4. 8, 7, 6, 6, 5
  5. 15, 20, 25, 15, 20
解答・解説を見る

正解:3

MIP(最大値投影)は、投影方向で 最も大きい値 を採用します。各列の最大値は、

  • 1列目 max(2,6,4,3,0)=6、2列目 max(8,1,6,2,3)=8、3列目 max(5,7,2,6,5)=7、4列目 max(3,2,4,3,3)=4、5列目 max(5,4,6,1,4)=6

したがって 6, 8, 7, 4, 6(選択肢3)。選択肢5は各列の合計(加算投影)で、MIPではありません。

問33 Webサイトに短時間で大量のアクセスを集中させ、サービスを停止させる攻撃はどれか。

  1. DoS攻撃
  2. 標的型攻撃
  3. フィッシング
  4. ランサムウェア
  5. SQLインジェクション攻撃
解答・解説を見る

正解:1

  • 1 ○ DoS(Denial of Service)攻撃。大量アクセスでサービスを停止させる。
  • 2 ✗ 標的型攻撃は特定組織を狙う攻撃。
  • 3 ✗ フィッシングは偽サイトで情報を詐取。
  • 4 ✗ ランサムウェアはデータを暗号化し身代金を要求。
  • 5 ✗ SQLインジェクションはデータベースへの不正操作。

問34 放射線情報システム(RIS)から撮影装置へ、患者の検査に必要な情報を提供するために用いられる DICOM のサービスクラスはどれか。

  1. storage
  2. verification
  3. query and retrieve〈Q/R〉
  4. modality worklist management〈MWM〉
  5. modality performed procedure step〈MPPS〉
解答・解説を見る

正解:4

  • 1 ✗ storage は画像の保存。
  • 2 ✗ verification は接続確認(DICOM Echo)。
  • 3 ✗ Q/R は保存済み画像の検索・取得。
  • 4 ○ MWM(モダリティワークリスト管理)が、検査予定の情報を撮影装置へ提供する。
  • 5 ✗ MPPS は検査の実施状況を通知する。

問35 画像診断用ディスプレイの評価で、階調ごとの輝度の実測値と理論値の差から求められるのはどれか。

  1. 解像度
  2. 輝度比
  3. 最大輝度
  4. 輝度均一性
  5. コントラスト応答
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正解:5

  • 14 ✗ 解像度・輝度比・最大輝度・面内の輝度均一性は、いずれも「階調ごとの実測値と理論値の差」で求めるものではない。
  • 5 ○ コントラスト応答は、各階調の実測輝度と理論値(GSDF など)の差(ずれ)で評価する。

問36 医療事故の防止対策として正しいのはどれか。

  1. ヒヤリハット事例の隠匿
  2. 注意力を高めるための訓練
  3. インシデント報告に対する処罰
  4. 過誤を起こしにくい器具の採用
  5. 性格適性検査に基づく配置転換
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正解:4

  • 1 ✗ 事例の隠匿は再発防止に逆行する。
  • 2 ✗ 注意力・気合いに頼るのは根本対策にならない。
  • 3 ✗ 報告を処罰すると報告が減る(報告しやすい文化が重要)。
  • 4 ○ 人はミスをする前提で、過誤を起こしにくい器具・仕組み(フールプルーフ)を採用するのが有効。
  • 5 ✗ 性格適性検査による配置転換は根拠が乏しい。

問37 ショックの原因と初期治療の組合せで正しいのはどれか。

  1. 敗血症 ── 抗血小板薬
  2. 緊張性気胸 ── 胸腔穿刺
  3. 急性心筋梗塞 ── 副腎皮質ホルモン剤
  4. 大動脈瘤破裂 ── 抗凝固薬
  5. アナフィラキシー ── 硫酸アトロピン
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正解:2

  • 1 ✗ 敗血症は抗菌薬・輸液が基本。
  • 2 ○ 緊張性気胸は胸腔穿刺で脱気し、緊急に減圧する。
  • 3 ✗ 心筋梗塞は再灌流療法(ステロイドではない)。
  • 4 ✗ 大動脈瘤破裂は止血・手術が必要で、抗凝固薬はむしろ危険。
  • 5 ✗ アナフィラキシーはアドレナリン(アトロピンではない)。

問38 ヨード造影剤の血管内投与の禁忌として正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 小児
  2. 妊婦
  3. 腸閉塞
  4. 重篤な甲状腺疾患
  5. ヨード過敏症の既往歴
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正解:4・5

  • 123 ✗ 小児・妊婦・腸閉塞は絶対禁忌ではなく、適応やリスクを考えて判断する。
  • 4 ○ 重篤な甲状腺疾患(機能亢進症など)は禁忌。ヨードが甲状腺クリーゼを誘発しうる。
  • 5 ○ ヨード過敏症の既往は禁忌。

問39 MRIの安全性について正しいのはどれか。

  1. 緊急時の救命処置は検査室内で行う。
  2. 人体の発熱は主に傾斜磁場によって生じる。
  3. 胎児や乳児に対する安全性は確立されている。
  4. 導電性ワイヤーを内在したカテーテルは、発熱の原因となる。
  5. 条件つきMRI対応ペースメーカは、撮影条件を遵守すればすべての施設で検査が可能である。
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正解:4

  • 1 ✗ 救命処置は磁場の影響がない検査室外で行う。
  • 2 ✗ 発熱は主にRF(SAR)による。傾斜磁場ではない。
  • 3 ✗ 胎児・乳児に対する安全性は確立していない。
  • 4 ○ 導電性ワイヤ(ループ)はRFで発熱し、熱傷の原因になる。
  • 5 ✗ 施設・機種の条件があり、「すべての施設」で可能ではない。

問40 細胞のエネルギー産生に最も深く関わるのはどれか。

  1. 小胞体
  2. リボソーム
  3. ミトコンドリア
  4. Golgi〈ゴルジ〉体
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正解:4

  • 1 ✗ 核は遺伝情報の保管。
  • 2 ✗ 小胞体はタンパク質・脂質の合成。
  • 3 ✗ リボソームはタンパク質合成。
  • 4 ○ ミトコンドリアが ATP(エネルギー)産生の中心。
  • 5 ✗ ゴルジ体は分泌物の修飾・輸送。

問41 左右一対(2つ)あるのはどれか。2つ選べ。

  1. 延髄
  2. 視床
  3. 脳梁
  4. 被殻
  5. 下垂体
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正解:2・4

  • 135 ✗ 延髄・脳梁・下垂体は正中にある単一の構造。
  • 2 ○ 視床は左右一対。
  • 4 ○ 被殻(大脳基底核)は左右一対。

問42 門脈に流入する血管はどれか。

  1. 奇静脈
  2. 腎静脈
  3. 肺静脈
  4. 下大静脈
  5. 上腸間膜静脈
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正解:5

  • 14 ✗ 奇静脈・腎静脈・下大静脈は大静脈系、肺静脈は肺循環で、門脈には流入しない。
  • 5 ○ 上腸間膜静脈は脾静脈と合流して門脈になる。

問43 胎盤を通過して母から胎児へ移行する抗体はどれか。

  1. IgA
  2. IgD
  3. IgE
  4. IgG
  5. IgM
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正解:4

  • 123 ✗ IgA・IgD・IgEは胎盤を通過しない。
  • 4 ○ IgGは胎盤を通過し、胎児に受動免疫を与える。
  • 5 ✗ IgMは分子が大きく、胎盤を通過しない。

問44 日本での新規人工透析導入の原因として最も多いのはどれか。

  1. 腎結石
  2. 多発性囊胞腎
  3. 糖尿病性腎症
  4. ループス腎炎
  5. 慢性糸球体腎炎
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正解:3

  • 124 ✗ 頻度は低い。
  • 3 ○ 糖尿病性腎症が最も多い。
  • 5 ✗ 慢性糸球体腎炎は2番目に多い。

問45 情報機器(VDT)作業に関連する自覚症状として、頻度が低いのはどれか。

  1. 胸痛
  2. 腰痛
  3. 頸部痛
  4. 眼精疲労
  5. 手関節痛
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正解:1

  • 1 ○ 胸痛はVDT作業の代表的な自覚症状ではなく、頻度が低い。
  • 25 ✗ 眼精疲労・頸部痛・腰痛・手関節痛は、VDT作業でよくみられる症状。

問46 肩関節の腱板(ローテーターカフ)を構成する構造として、誤っているのはどれか。

  1. 棘上筋腱
  2. 棘下筋腱
  3. 小円筋腱
  4. 肩甲下筋腱
  5. 上腕二頭筋長頭腱
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正解:5(誤り)

  • 14 ○ 腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの腱で構成される。
  • 5 ✗ 上腕二頭筋長頭腱は腱板を構成しない。

問47 細菌性肺炎の患者の血液検査で、異常高値となる可能性が高いのはどれか。

  1. 赤血球数
  2. 血色素量
  3. ヘマトクリット値
  4. 白血球数
  5. 血小板数
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正解:4

  • 1235 ✗ 赤血球数・血色素量・ヘマトクリット・血小板数は、細菌性肺炎で特徴的に高値となるものではない。
  • 4 ○ 細菌感染では白血球数(特に好中球)が増加する。

問48 若年者と比較して、高齢者で発症頻度が低いのはどれか。

  1. 多発性硬化症
  2. 慢性硬膜下血腫
  3. 特発性正常圧水頭症
  4. Parkinson〈パーキンソン〉病
  5. Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症
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正解:1

  • 1 ○ 多発性硬化症は若年〜中年に好発し、高齢者での新規発症は少ない。
  • 25 ✗ 慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・パーキンソン病・アルツハイマー型認知症は、高齢者に多い。

問49 食道と同じ種類の上皮組織をもつ臓器はどれか。

  1. 十二指腸
  2. 回腸
  3. 結腸
  4. 肛門
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正解:5

  • 14 ✗ 胃・十二指腸・回腸・結腸は単層円柱上皮。
  • 5 ○ 食道は重層扁平上皮。肛門(肛門管の下部)も重層扁平上皮でおおわれる。

問50 壊死(ネクローシス)に伴う変化はどれか。

  1. 細胞収縮
  2. 細胞分裂
  3. 細胞膜の破裂
  4. 核クロマチンの凝縮
  5. プログラムされた死
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正解:3

  • 145 ✗ 細胞収縮・クロマチン凝縮・プログラムされた死は、アポトーシス(管理された細胞死)の特徴。
  • 2 ✗ 細胞分裂は細胞死とは無関係。
  • 3 ○ 壊死では細胞が膨化して細胞膜が破裂し、内容物が漏れて炎症を起こす。

問51 播種性血管内凝固〈DIC〉で認められるのはどれか。

  1. 血小板数増加
  2. D‑ダイマー増加
  3. フィブリノゲン増加
  4. プラスミノゲン増加
  5. 活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉短縮
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正解:2

  • 1 ✗ 血小板は消費されて減少する。
  • 2 ○ 微小血栓が溶解して D‑ダイマー(FDP)が増加する。
  • 3 ✗ フィブリノゲンは消費されて低下する。
  • 4 ✗ プラスミノゲンも消費されて低下する。
  • 5 ✗ 凝固因子の消費で APTT は延長する(短縮ではない)。

問52 慢性放射線皮膚炎が先行病変(前がん状態)となるのはどれか。

  1. 悪性黒色腫
  2. カポジ肉腫
  3. 有棘細胞癌
  4. メルケル細胞癌
  5. 成人T細胞白血病
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正解:3

  • 1245 ✗ これらは慢性放射線皮膚炎を先行病変としない。
  • 3 ○ 慢性放射線皮膚炎からは有棘細胞癌(扁平上皮癌)が発生しうる。

問53 内分泌器官(ホルモンを血中に分泌する)はどれか。

  1. 汗腺
  2. 乳腺
  3. 涙腺
  4. 顎下腺
  5. 副甲状腺
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正解:5

  • 14 ✗ 汗腺・乳腺・涙腺・顎下腺は、導管を通して分泌する外分泌腺。
  • 5 ○ 副甲状腺はホルモン(PTH)を血中へ分泌する内分泌器官。

問54 診療放射線技師が実施できる行為はどれか。

  1. 胸部正面X線写真で腫瘤影を認めたため、側面像を追加した。
  2. 国家試験合格を確認したので、すぐに診療放射線技師業務を開始した。
  3. 人員が不足していたため、看護師に照射スイッチを押すよう依頼した。
  4. 放射線治療中に患者が体調不良を訴えたため、一時的に治療を中断した。
  5. 未告知の癌患者に放射線治療の適応を問われたため、告知した。
解答・解説を見る

正解:4

  • 1 ✗ 医師の指示なく撮影を追加することはできない。
  • 2 ✗ 免許登録(申請)が必要で、合格しただけでは業務を開始できない。
  • 3 ✗ 照射スイッチを看護師に押させるのは不適切。
  • 4 ○ 患者の安全のために治療を一時中断するのは適切。
  • 5 ✗ 告知は医師が行う。技師が独断で告知しない。

問55 水の放射線分解について正しいのはどれか。

  1. 活性酸素は生じない。
  2. 電離した水分子は不対電子を持つ。
  3. 放射線照射後1〜2秒程度の時間を要する。
  4. 水分子は電子を取り込みマイナスに荷電する。
  5. ヒドロキシラジカルと水素ラジカルが結合する。
解答・解説を見る

正解:2・4・5(公表の正答値表で、この3つが正解とされています)

  • 1 ✗ ·OH などの活性酸素種が生じる。
  • 2 ○ 電離した水分子(H₂O⁺)は不対電子をもつ(ラジカル)。
  • 3 ✗ 放射線分解はごく短時間(マイクロ秒以下)で進む。
  • 4 ○ 水分子が電子を受け取ると H₂O⁻ となり、マイナスに荷電する。
  • 5 ○ ·OH(ヒドロキシラジカル)と ·H(水素ラジカル)が結合し、水に戻ることがある。

問56 ある細胞を1皿 1,200 個ずつ分注し、α線を照射後に培養したところ、下表のコロニー数が得られた。生存率(縦軸)を線量(横軸)に対して片対数で表したグラフとして正しいのはどれか。

問56の図(出典:厚生労働省)

110.10.010.0010.000101234線量[Gy]生存率

210.10.010.0010.000101234線量[Gy]生存率

310.10.010.0010.000101234線量[Gy]生存率

410.10.010.0010.000101234線量[Gy]生存率

510.10.010.0010.000101234線量[Gy]生存率

解答・解説を見る

正解:5

まず播種効率は「0 Gy のコロニー数 ÷ 播種数」=600 ÷ 1,200=0.5。各線量の生存率は「コロニー数 ÷(1,200 × 0.5)=コロニー数 ÷ 600」で、0 Gy:1、1 Gy:0.28、2 Gy:0.083、3 Gy:0.023、4 Gy:0.0067。

  • 5 ○ 生存率が 1 から始まり、片対数でほぼ直線的に低下する。α線は高 LET で「肩」がほとんどないため、この直線型が正しい。
  • 1 ✗ 生存率が 0.1 から始まっており、0 Gy で 1 にならない。
  • 2 ✗ 1 Gy で急落しすぎ(実際は約 0.28)。
  • 3 ✗ 1 Gy でほぼ底まで落ちており、データと合わない。
  • 4 ✗ 低線量部に「肩」があり、直線的でない(低 LET の生存曲線の形)。

問57 体重 60 kg の男性がγ線の全身急性被ばくをしたとき、半致死線量(LD50/60)に相当する吸収エネルギー[J]はどれか。

  1. 60
  2. 120
  3. 180
  4. 240
  5. 480
解答・解説を見る

正解:4(240 J)

ヒトの半致死線量 LD50/60 は約 4 Gy。吸収線量 1 Gy=1 J/kg なので、

E=4 Gy×60 kg=240 JE = 4\ \mathrm{Gy}\times 60\ \mathrm{kg} = 240\ \mathrm{J}

問58 放射線発がんについて正しいのはどれか。

  1. リスクは男性が女性の2倍とされる。
  2. 固形癌の発生は被ばく後7〜8年でピークとなる。
  3. リスク評価には日本の原爆被爆者データが用いられている。
  4. 放射線の影響の判断には相対リスクより絶対リスクが適している。
  5. 皮膚以外に発生するものは線量効果関係においてしきい値を有する。
解答・解説を見る

正解:3

  • 1 ✗ 女性で高リスクの部位もあり、「男性が2倍」とはいえない。
  • 2 ✗ 固形癌は潜伏期が長く、被ばく後10年以上経ってから増える(7〜8年でピークは白血病寄り)。
  • 3 ○ 放射線のリスク評価には、広島・長崎の原爆被爆者(LSS)のデータが用いられる。
  • 4 ✗ 発がん(確率的影響)は相対リスクで扱う。
  • 5 ✗ 確率的影響(発がん)はしきい値がないと考えられている。

問59 放射線に対する細胞の感受性について正しいのはどれか。

  1. 細胞が大きいほど高い。
  2. 分化度が高いほど高い。
  3. 分裂能が低いほど高い。
  4. 神経細胞は高感受性である。
  5. 造血細胞は高感受性である。
解答・解説を見る

正解:5

ベルゴニー・トリボンドーの法則(分裂が盛んで未分化な細胞ほど高感受性)で考えます。

  • 1 ✗ 細胞の大きさは直接の要因ではない。
  • 2 ✗ 分化度が低い(未分化)ほど高感受性。
  • 3 ✗ 分裂能が高いほど高感受性。
  • 4 ✗ 神経細胞は分裂しないため低感受性。
  • 5 ○ 造血細胞(骨髄)は分裂が盛んで高感受性。

問60 エネルギーが 0.025 eV の中性子の速度[m/s]に最も近いのはどれか。ただし、中性子の質量を 1.7×10⁻²⁷ kg、1 eV=1.6×10⁻¹⁹ J とする。

  1. 1.5×10³
  2. 2.2×10³
  3. 4.7×10⁶
  4. 5.4×10¹²
  5. 1.4×10²²
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正解:2(約 2.2×10³ m/s)

運動エネルギー E=12mv2E=\frac{1}{2}mv^2 から v=2E/mv=\sqrt{2E/m}

E=0.025×1.6×1019=4.0×1021 JE = 0.025 \times 1.6\times10^{-19} = 4.0\times10^{-21}\ \mathrm{J} v=2×4.0×10211.7×10274.7×1062.2×103 m/sv = \sqrt{\frac{2\times 4.0\times10^{-21}}{1.7\times10^{-27}}} \approx \sqrt{4.7\times10^{6}} \approx 2.2\times10^{3}\ \mathrm{m/s}

これは熱中性子の典型的な速度(約 2,200 m/s)です。

問61 同中性子体(中性子数が等しい核種)の組合せで正しいのはどれか。

  1. ¹²C と ¹⁶O
  2. ¹³C と ¹⁴C
  3. ¹⁴N と ¹⁴C
  4. ¹⁵N と ¹⁶O
  5. ¹⁶O と ¹⁶N
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正解:4

中性子数 N = 質量数 − 原子番号 で比べます。

  • 1(6と8)・2(7と8)・3(7と8)・5(8と9) ✗ いずれも中性子数が異なる。
  • 4 ○ ¹⁵N(N=8)と ¹⁶O(N=8)は中性子数が等しい。

問62 特性X線について正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. オージェ電子と競合して放出される。
  2. 原子番号が高いほど波長が短くなる。
  3. エネルギー分布は連続スペクトルである。
  4. 中性子と物質との相互作用によって発生する。
  5. 電子が原子核のクーロン力によって減速する過程で発生する。
解答・解説を見る

正解:1・2

  • 1 ○ 内殻空孔の緩和で、特性X線放出とオージェ電子放出は競合する。
  • 2 ○ 原子番号が高いほど特性X線のエネルギーが高く、波長は短くなる(モーズリーの法則)。
  • 3 ✗ 特性X線は線スペクトル(連続ではない)。
  • 4 ✗ 中性子ではなく、電子などによる内殻電離で発生する。
  • 5 ✗ これは制動X線(連続X線)の説明。

問63 電子と物質との相互作用はどれか。2つ選べ。

  1. 制動放射
  2. 光核反応
  3. 電子対生成
  4. コンプトン散乱
  5. Cherenkov〈チェレンコフ〉放射
解答・解説を見る

正解:1・5

  • 1 ○ 制動放射は、電子が原子核の電場で減速するときに起こる。
  • 2 ✗ 光核反応は光子(γ線)と原子核の反応。
  • 3 ✗ 電子対生成は光子と物質の反応。
  • 4 ✗ コンプトン散乱は光子と電子の反応。
  • 5 ○ チェレンコフ放射は、荷電粒子(電子)が媒質中の光速を超えて進むときに起こる。

問64 超音波の性質について正しいのはどれか。

  1. 空気中を伝播しやすい。
  2. 組織中を進むにつれて増幅される。
  3. 伝播速度は脂肪組織よりも水中の方が遅い。
  4. 音響インピーダンスの差が大きい境界面では反射が強くなる。
  5. ドプラ効果とは超音波が骨に当たって乱反射する現象である。
解答・解説を見る

正解:4

  • 1 ✗ 空気中は減衰が大きく伝播しにくい(だからゼリーを使う)。
  • 2 ✗ 進むにつれて減衰する(増幅されない)。
  • 3 ✗ 水中(約1,500 m/s)より脂肪(約1,450 m/s)の方が遅い。
  • 4 ○ 音響インピーダンスの差が大きい境界面ほど反射が強くなる。
  • 5 ✗ ドプラ効果は、動く反射体で周波数が変化する現象。

問65 定電流源を用いた電源回路が示された。P点の対地電位[V]はどれか。

問65の図(出典:厚生労働省)
  1. 0
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 5
解答・解説を見る

正解:3(2 V)

図問題のため要点のみ示します。定電流源では電流が一定なので、各抵抗の電圧降下(V=IR)を足し引きしてP点の対地電位を求めます。本問では 2 V が正解です。

問66 正弦波交流回路の電圧波形と電流波形が示された。消費電力[W]に最も近いのはどれか。

問66の図(出典:厚生労働省)
  1. 0
  2. 5
  3. 10
  4. 20
  5. 40
解答・解説を見る

正解:3(10 W)

図問題のため要点のみ示します。消費電力は P=VrmsIrmscosϕP = V_{rms}\,I_{rms}\cos\phi(実効値の積 × 力率)で求めます。図の振幅と位相差から計算すると約 10 W になります。

問67 図の回路で、時刻 0 で入力 vi に 20 mV の直流電圧を加えたとき、t=3 s における出力電圧 vo[V]に最も近いのはどれか。ただし演算増幅器は理想的な特性をもつ。

問67の図(出典:厚生労働省)
  1. −5
  2. −3
  3. 0
  4. 3
  5. 5
解答・解説を見る

正解:2(−3 V)

図問題のため要点のみ示します。積分回路(反転積分器)では、出力が入力電圧と時間に比例して負方向に増えていきます。与えられた定数から t=3 s で 約 −3 V となります。

問68 光子フルエンス当たりの相互作用の起こりやすさを表す係数はどれか。

  1. カーマ
  2. 照射線量
  3. 線阻止能
  4. 線減弱係数
  5. 線エネルギー付与
解答・解説を見る

正解:4

  • 12 ✗ カーマ・照射線量はエネルギー付与・電離の「量」を表す。
  • 35 ✗ 線阻止能・線エネルギー付与は荷電粒子に関する量。
  • 4 ○ 線減弱係数は、光子が単位長さあたりに相互作用する確率を表す(フルエンス当たりの相互作用の割合)。

問69 Bragg‑Gray〈ブラッグ・グレイ〉の空洞理論について、誤っているのはどれか。

  1. 荷電粒子に適用できる。
  2. 電子平衡状態で成立する。
  3. 空洞内の電子フルエンスは一様である。
  4. 空洞の大きさは二次電子の最大飛程より小さい。
  5. 空気と物質の吸収線量の比は質量エネルギー吸収係数の比に等しい。
解答・解説を見る

正解:5(誤り)

  • 14 ○ 空洞は二次電子の飛程より十分小さく、電子フルエンスを乱さない(一様)という条件のもとで成り立つ。
  • 5 ✗ 空洞(気体)と物質の吸収線量の比は、質量衝突阻止能の比 に等しい。質量エネルギー吸収係数の比ではない。

問70 空洞電離箱線量計で、大気条件 25.0 ℃・100.0 kPa のもとで照射線量を測定した。温度気圧補正係数に最も近いのはどれか。ただし基準条件は 22.0 ℃・101.3 kPa とする。

  1. 0.95
  2. 0.98
  3. 1.00
  4. 1.02
  5. 1.05
解答・解説を見る

正解:4(約 1.02)

kTP=273.2+25.0273.2+22.0×101.3100.0=298.2295.2×1.0131.02k_{TP} = \frac{273.2+25.0}{273.2+22.0}\times\frac{101.3}{100.0} = \frac{298.2}{295.2}\times1.013 \approx 1.02

温度が高く気圧が低いほど空気密度が下がるため、補正係数は 1 より大きくなります。

問71 照射線量が 2.0×10⁻⁴ C/kg のとき、空気カーマ[Gy]に最も近いのはどれか。ただし空気の W 値を 34 eV、電気素量を 1.6×10⁻¹⁹ C、1 eV=1.6×10⁻¹⁹ J とする。

  1. 1.7×10⁻⁴⁰
  2. 5.9×10⁻⁶
  3. 1.1×10⁻³
  4. 6.8×10⁻³
  5. 4.3×10¹⁶
解答・解説を見る

正解:4

空気カーマ KK は、照射線量 XXW/eW/e(1 C あたりに与えられるエネルギー)を掛けて求めます。W 値 34 eV は W/e=34W/e = 34 J/C に相当します。

K=XWe=(2.0×104)×34=6.8×103 GyK = X\cdot\frac{W}{e} = (2.0\times10^{-4})\times34 = 6.8\times10^{-3}\ \text{Gy}

問72 GM 計数管の出力電圧と時間の関係が図に示された。図の説明で正しいのはどれか。

問72の図(出典:厚生労働省)
  1. B は分解時間である。
  2. A が短いほど数え落としが多くなる。
  3. 図から β 線のエネルギーを取得できる。
  4. 出力電圧の高さは放射能の強さに比例する。
  5. 波高弁別レベルを超えたパルスの数を計数する。
解答・解説を見る

正解:5

  • 1 ✗ 図中の記号 B の説明は分解時間の定義と一致しない(図問題)。
  • 2 ✗ 不感時間が長いほど数え落としが増える(「短いほど多い」は逆)。
  • 3 ✗ GM 計数管は入射エネルギーの情報をもたない(波高が一定)。
  • 4 ✗ 出力パルスの波高は、放射線の強さや種類にほぼよらず一定。
  • 5 ○ GM 計数管は、波高弁別レベルを超えたパルスの数を計数する。

問73 X 線管装置について、誤っているのはどれか。

  1. 放射口は X 線を通過させる開口部である。
  2. 焦点外 X 線は実焦点外から放射される X 線である。
  3. ターゲット角は実焦点面と基準軸とがなす角である。
  4. 実焦点は加速電子が当たるターゲットの表面部分である。
  5. 総ろ過は、取り外しできない物質による線質等価ろ過である。
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正解:5(誤り)

  • 14 ○ いずれも正しい記述。
  • 5 ✗ 取り外せない物質によるろ過は「固有ろ過」。総ろ過は固有ろ過+付加ろ過(取り外せる分も含む)の合計。

問74 管電圧 100 kV、管電流 800 mA、撮影時間 0.1 s、管電圧リプル百分率 12%のインバータ式 X 線装置の公称最大電力[kW]はどれか。

  1. 59.2
  2. 76.0
  3. 80.0
  4. 96.0
  5. 125.0
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正解:2(約 76.0 kW)

リプルを考慮した実効的な管電圧は、100×(1122%)=100×0.94=94100\times\bigl(1-\tfrac{12}{2}\%\bigr) = 100\times0.94 = 94 kV。これに管電流 0.8 A を掛けます。

P94 kV×0.8 A=75.2 kW    76.0 kWP \approx 94\ \text{kV}\times0.8\ \text{A} = 75.2\ \text{kW} \;\approx\; 76.0\ \text{kW}

問75 イメージインテンシファイアについて、誤っているのはどれか。

  1. 管状の容器に収納されている。
  2. 入射した X 線は可視光に変換される。
  3. 入力窓にはアルミニウムが用いられている。
  4. X 線変換部・電子パターン変換部・出力像変換部からなる。
  5. 出力像変換部では入力時の約 100 倍に増幅された可視光に変換される。
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正解:5(誤り)

  • 14 ○ いずれも正しい記述。
  • 5 ✗ 出力蛍光面の輝度は、縮小利得と電子加速による流束利得で入力時の数千倍に達する。「約100倍」は小さすぎる。

問76 FPD(フラットパネルディテクタ)について、正しいのはどれか。

  1. 量子検出効率は CR に比べ低い。
  2. TFT スイッチングで信号を読み取る。
  3. 直接変換方式では輝尽性蛍光体が用いられる。
  4. CR 方式に比べ撮影してから画像表示までの時間が長い。
  5. 間接変換方式は直接変換方式に比べ常時温度管理が必要である。
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正解:2

  • 1 ✗ FPD の量子検出効率(DQE)は CR より高い。
  • 2 ○ FPD は TFT(薄膜トランジスタ)スイッチングで各画素の信号を読み出す。
  • 3 ✗ 輝尽性蛍光体は CR の方式。直接変換方式は a‑Se(アモルファスセレン)を用いる。
  • 4 ✗ FPD は撮影後すぐ表示でき、CR より短い。
  • 5 ✗ 常時温度管理が必要なのは直接変換方式(a‑Se)で、記述は逆。

問77 散乱線除去グリッドの特性と計算式の組合せで正しいのはどれか。(記号を含む図・数式問題)

  1. グリッド比
  2. グリッド密度
  3. イメージ改善係数
  4. グリッド露出係数
  5. コントラスト改善比
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正解:3(イメージ改善係数)

数式(記号)を含む問題のため要点のみ示します。グリッド比=吸収箔の高さ ÷ 箔の間隔、露出係数(バッキー係数)=グリッドなし/ありの入射線量比、コントラスト改善比=グリッドありのコントラスト ÷ なしのコントラスト、などの指標と式の対応を問う問題で、正しい組合せは イメージ改善係数 です。

問78 トモシンセシスについて、正しいのはどれか。

  1. 振り角は 120 度以上である。
  2. 断層厚は振り角に依存しない。
  3. 循環器用 X 線撮影装置で用いられる。
  4. 回転中心と、回転中心から離れた画像の空間分解能は同等である。
  5. step and shoot 方式では一定の角度ごとに X 線管を止めて撮影する。
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正解:5

  • 1 ✗ 振り角は数十度程度で、120 度以上ではない。
  • 2 ✗ 断層厚は振り角に依存する(振り角が大きいほど薄くなる)。
  • 3 ✗ 主に乳房・骨・胸部などで用い、循環器専用ではない。
  • 4 ✗ 回転中心から離れるほど空間分解能は低下する(同等ではない)。
  • 5 ○ step and shoot 方式は、一定角度ごとに X 線管を止めて撮影する。

問79 乳房用 X 線装置について、正しいのはどれか。

  1. 拡大撮影はできない。
  2. 自動露出機構を備える。
  3. インバータ式低電圧装置である。
  4. X 線管長軸は撮影台と平行である。
  5. 放射窓の材料はタングステンである。
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正解:2

  • 1 ✗ 拡大撮影台を用いて拡大撮影ができる。
  • 2 ○ マンモグラフィは自動露出機構(AEC)を備える。
  • 3 ✗ 管電圧は低い(約25〜35 kV)が、汎用の「低電圧装置」ではなく乳房撮影専用装置である。
  • 4 ✗ ヒール効果を利用するため、陰極側を胸壁側に向けるなど管軸の向きに配慮する。
  • 5 ✗ 放射窓(照射窓)にはベリリウムが用いられる。タングステンではない。

問80 X 線 CT のアーチファクトについて、誤っているのはどれか。

  1. メタルアーチファクト
  2. リングアーチファクト
  3. ストリークアーチファクト
  4. ケミカルシフトアーチファクト
  5. ビームハードニングアーチファクト
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正解:4(誤り)

  • 1235 ○ いずれも X 線 CT で見られるアーチファクト。
  • 4 ✗ ケミカルシフトアーチファクトは MRI 特有(脂肪と水の共鳴周波数差による)で、CT では生じない。

問81 X 線 CT 装置の不変性試験の項目として正しいのはどれか。

  1. 架台チルト
  2. 散乱線測定
  3. z 軸方向の空間分解能
  4. 低コントラスト分解能
  5. アキシャルスキャンの再構成スライス厚
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正解:5

  • 1234 ✗ 架台チルト・散乱線測定・z 軸方向の空間分解能・低コントラスト分解能は、不変性試験の標準項目ではない(受入試験などで扱う)。
  • 5 ○ アキシャルスキャンの再構成スライス厚は、不変性試験(定期的に性能変化を確認する試験)の標準項目。

問82 不変性試験について、正しいのはどれか。

  1. 契約仕様を満たしているかを確認する。
  2. 特定の時点における機器の性能を確認する。
  3. 機器の構成要素の性能変化の早期発見をする。
  4. 既存の機器に大幅な改造が行われた後に実施する。
  5. 製品が必要な品質を満たしているか否かを確認する。
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正解:3

  • 1 ✗ 契約仕様の確認は受入試験。
  • 2 ✗ 特定の時点での性能確認は状態試験。
  • 3 ○ 不変性試験は、定期的に行って機器の性能変化を早期に発見する試験。
  • 4 ✗ 大幅な改造後に行うのは受入試験(状態試験)。
  • 5 ✗ 製品の品質確認は製造者側の試験。

問83 X 線撮影条件について、正しいのはどれか。

  1. 撮影距離が長いほど画像の拡大率が大きくなる。
  2. 照射野を広くすると画像コントラストが低下する。
  3. 管電圧が高いほど被検者に対する透過性は低下する。
  4. 管電流が大きいほど入射 X 線のエネルギーは高くなる。
  5. エアギャップ法では検出器に到達する散乱線が増加する。
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正解:2

  • 1 ✗ 撮影距離が長いほど拡大率は小さくなる(1 に近づく)。
  • 2 ○ 照射野を広げると散乱線が増え、画像コントラストが低下する。
  • 3 ✗ 管電圧が高いほど透過性は増す。
  • 4 ✗ 管電流は X 線の量を変え、エネルギー(線質)を決めるのは管電圧。
  • 5 ✗ エアギャップ法では散乱線が検出器に届きにくくなり減少する。

問84 剣状突起よりも尾側(下方)に位置するのはどれか。

  1. 胸骨上窩
  2. 喉頭隆起
  3. 乳様突起
  4. 肩甲骨下縁
  5. 肋骨弓下縁
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正解:5

  • 14 ✗ 胸骨上窩・喉頭隆起・乳様突起・肩甲骨下縁は、いずれも剣状突起より頭側(上方)。
  • 5 ○ 肋骨弓下縁は、剣状突起より尾側(下方)に位置する。

問85 頭部 X 線撮影法と主な観察目的の組合せで、正しいのはどれか。

  1. Caldwell〈コールドウェル〉法 ── 大後頭孔
  2. Rhese〈レーゼ〉法 ── 三半規管
  3. Schüller〈シュラー〉法 ── 視神経管
  4. Stenvers〈ステンバース〉法 ── トルコ鞍
  5. Waters〈ウォータース〉法 ── 頰骨
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正解:5

  • 1 ✗ Caldwell 法は前頭洞・篩骨洞などの観察。
  • 2 ✗ Rhese 法は視神経管の観察。
  • 3 ✗ Schüller 法は側頭骨・乳突蜂巣の観察。
  • 4 ✗ Stenvers 法は錐体(内耳など)の観察。
  • 5 ○ Waters 法は上顎洞や頰骨(顔面骨)の観察に用いる。

問86 DLP(Dose Length Product)について、正しいのはどれか。

  1. 撮影 1 回当たりの実効線量である。
  2. CT 画像の空間分解能を示す指標である。
  3. スライス厚当たりの平均吸収線量である。
  4. 全撮影範囲の CTDIvol を積算した値である。
  5. CT 画像のコントラスト分解能を示す指標である。
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正解:4

  • 1 ✗ 実効線量そのものではない(DLP に換算係数を掛けて推定する)。
  • 25 ✗ 画質(分解能)の指標ではなく、被ばくの指標。
  • 3 ✗ 「スライス厚当たりの平均吸収線量」は DLP の定義ではない。
  • 4 ○ DLP は CTDIvol × スキャン長で、全撮影範囲にわたる被ばく量の指標。

問87 上部消化管造影検査について、正しいのはどれか。

  1. 窒素で胃を膨らませる。
  2. 二重造影では胃小区を描出する。
  3. 硫酸バリウムの使用量は 500 mL 程度である。
  4. 半立位第 2 斜位撮影では幽門部を描出できる。
  5. Brown〈ブラウン〉法による前処置を実施する。
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正解:2

  • 1 ✗ 胃を膨らませるのは発泡剤(二酸化炭素)で、窒素ではない。
  • 2 ○ 二重造影法では、胃小区(微細な粘膜模様)を描出できる。
  • 3 ✗ バリウムの使用量は 150〜200 mL 程度で、500 mL は多すぎる。
  • 4 ✗ 幽門部の描出には別の体位が適し、この体位では十分でない。
  • 5 ✗ Brown 法は上部消化管検査の標準的な前処置ではない。

問88 経静脈性尿路造影(IVU)の写真が示された。撮影の時系列として正しいのはどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.9 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. ア → イ → ウ → エ
  2. イ → ウ → エ → ア
  3. ウ → イ → ア → エ
  4. エ → ア → ウ → イ
  5. エ → ウ → イ → ア
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正解:5

画像問題のため要点のみ示します。造影剤を静注すると、腎実質相 → 腎盂・腎杯 → 尿管 → 膀胱の順に造影されていきます。この造影のタイミングから時系列を並べると、正しい順は 5(エ → ウ → イ → ア) です。

問89 腹部 CT について、正しいのはどれか。

  1. 心電同期撮影を行う。
  2. 造影検査前は水分制限を行う。
  3. 位置決めの基準点は胸骨上窩とする。
  4. 体幹部に両手を下ろした状態で撮影する。
  5. ダイナミック CT 検査では非イオン性水溶性ヨード造影剤を使用する。
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正解:5

  • 1 ✗ 心電同期は心臓 CT で用いる(腹部では通常不要)。
  • 2 ✗ 造影前に脱水させると腎障害のリスクが上がるため、水分制限はしない。
  • 3 ✗ 腹部 CT の位置決め基準は剣状突起付近などで、胸骨上窩ではない。
  • 4 ✗ 腕はアーチファクトを避けるため挙上して撮影する。
  • 5 ○ ダイナミック CT では非イオン性の水溶性ヨード造影剤を静注する。

問90 胸部正面 X 線像が示された。心陰影の正中線からの右方向・左方向への最大幅を A・B、胸郭の最大内径を C とするとき、心胸郭比〈CTR〉を表す式として正しいのはどれか。

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.10 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. (A + B)/C
  2. (B − A)/C
  3. (C − B)/A
  4. C/(A + B)
  5. C/(B − A)
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正解:1

  • 1 ○ CTR =(A + B)/ C。心陰影の左右幅の和(心臓の最大横径)を、胸郭の最大内径で割る。正常はおおむね 50%以下。
  • 25 ✗ 分子・分母の取り方が正しくない。

問91 腹部の血管造影写真が示された。動脈と名称の正しい組合せはどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.11 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. ア ── 左胃動脈
  2. イ ── 総肝動脈
  3. ウ ── 右肝動脈
  4. エ ── 固有肝動脈
  5. オ ── 腹腔動脈
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正解:4

画像問題のため要点のみ示します。腹腔動脈からは左胃動脈・脾動脈・総肝動脈が分岐し、総肝動脈は固有肝動脈と胃十二指腸動脈に分かれます。この分岐関係から図と照合すると、正しい組合せは 4(エ=固有肝動脈) です。

問92 頭部 CT 像が示された。構造と名称の正しい組合せはどれか。(画像問題)

🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午前)の No.12 です。厚生労働省の公式ページから「午前・問題・別冊」を開いてご確認ください。

  1. ア ── 小脳
  2. イ ── 延髄
  3. ウ ── 後頭葉
  4. エ ── 第四脳室
  5. オ ── 四丘体槽
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正解:4

画像問題のため要点のみ示します。図の各指示部と解剖構造を照合すると、正しい組合せは 4(エ=第四脳室) です。第四脳室は小脳と脳幹(橋・延髄)の間に位置する脳脊髄液腔です。

問93 信号検出理論で、偽陽性率を表す式はどれか。ただし TP=真陽性、FP=偽陽性、FN=偽陰性、TN=真陰性とする。

  1. TP/(TP+FN)
  2. FP/(FP+TN)
  3. TP/(TP+FP)
  4. FN/(FN+TP)
  5. TN/(TN+FP)
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正解:2

  • 1 ✗ TP/(TP+FN)は真陽性率(感度)。
  • 2 ○ 偽陽性率 = FP/(FP+TN)。実際は陰性なのに陽性と判定した割合で、1 − 特異度に等しい。
  • 3 ✗ TP/(TP+FP)は陽性的中率。
  • 4 ✗ FN/(FN+TP)は偽陰性率。
  • 5 ✗ TN/(TN+FP)は真陰性率(特異度)。

問94 FPD の雑音特性に最も影響するのはどれか。

  1. 構造雑音
  2. 焦点寸法
  3. 検出量子数
  4. 量子化雑音
  5. dexel〈detector element〉寸法
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正解:3

  • 1 ✗ 構造雑音は固定パターンで、補正により低減できる。
  • 2 ✗ 焦点寸法は鮮鋭度(分解能)に関係し、雑音の主因ではない。
  • 3 ○ 検出される量子(光子)の数が雑音を最も左右する(量子雑音が支配的)。
  • 4 ✗ 量子化雑音(A/D 変換の丸め)は通常は小さい。
  • 5 ✗ dexel(画素)寸法はサンプリング・分解能に関係する。

問95 C‑D〈contrast‑detail〉曲線が図に示された。低コントラストの識別能が最も高いのはどれか。

問95の図(出典:厚生労働省)
解答・解説を見る

正解:1

  • 1(ア) ○ C‑D 曲線は原点(左下)に近いほど、より小さく低コントラストの対象まで識別できる。最も内側(原点寄り)の曲線アが、低コントラスト識別能が最も高い。
  • 25(イ〜オ) ✗ アより外側にあり、同じ直径では、より高いコントラストがないと識別できない。

問96 ICRP 2007 年勧告において、現存被ばく状況の公衆被ばくに用いる線量の制限はどれか。

  1. 線量限度
  2. 耐容線量
  3. 介入レベル
  4. 参考レベル
  5. 線量拘束値
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正解:4

  • 1 ✗ 線量限度は計画被ばく状況で適用される。
  • 2 ✗ 耐容線量は防護体系の用語ではない。
  • 3 ✗ 介入レベルは旧勧告の概念。
  • 4 ○ 現存被ばく状況・緊急時被ばく状況では「参考レベル」を用いる。
  • 5 ✗ 線量拘束値は計画被ばく状況の線源管理に用いる。

問97 原子力災害時の避難退域時検査で、避難者の体表面汚染の測定に適したサーベイメータはどれか。

  1. 電離箱式
  2. 半導体式
  3. GM 計数管式
  4. 比例計数管式
  5. ZnS(Ag)シンチレーション式
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正解:3

  • 1 ✗ 電離箱式は線量率測定向きで、汚染検査には不向き。
  • 2 ✗ 半導体式は個人線量計などに用いる。
  • 3 ○ 体表面汚染(主に β・γ)のスクリーニングには、感度が高く迅速な GM 計数管式が適する。
  • 4 ✗ 比例計数管式は特殊用途。
  • 5 ✗ ZnS(Ag)シンチレーション式は α 線検出用。

問98 診療放射線技師法について、正しいのはどれか。

  1. 免許証は都道府県知事が交付する。
  2. 免許の登録事項の変更は 30 日以内に訂正を申請する。
  3. 免許を取り消された者は免許証を 30 日以内に返納する。
  4. 免許証の再交付後に発見した旧免許証は 30 日以内に返納する。
  5. 死亡したときは 10 日以内に診療放射線技師籍の登録削除を申請する。
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正解:2

  • 1 ✗ 免許証を交付するのは厚生労働大臣。
  • 2 ○ 登録事項に変更が生じたときは、30 日以内に訂正を申請する。
  • 3 ✗ 取り消された場合は 5 日以内に返納する。
  • 4 ✗ 再交付後に旧免許証を発見したときは 5 日以内に返納する。
  • 5 ✗ 死亡時は 30 日以内に籍の登録削除を申請する。

問99 令和 3 年から施行された電離放射線障害防止規則で、放射線業務従事者の眼の水晶体の等価線量の算定・記録・保存に追加された期間の区分はどれか。

  1. 1 月ごと
  2. 6 月ごと
  3. 3 年ごと
  4. 5 年ごと
  5. 10 年ごと
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正解:4

  • 135 ✗ いずれも該当しない。
  • 4 ○ 水晶体の等価線量限度が「5 年間で 100 mSv かつ 1 年間で 50 mSv」に見直され、5 年間を単位とした算定・記録・保存が追加された。

問100 医療法施行規則では、管理区域を「実効線量がどれを超えるおそれのある区域」と定めているか。

  1. 250 μSv/3 月
  2. 1 mSv/週
  3. 1.3 mSv/3 月
  4. 20 mSv/年
  5. 50 mSv/年
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正解:3

  • 1245 ✗ いずれも管理区域の基準値ではない。
  • 3 ○ 管理区域は「実効線量が 3 月間につき 1.3 mSv を超えるおそれのある区域」と定められている。

第78回の 午後の解答・解説 もあわせてご覧ください。

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