第78回 診療放射線技師 国家試験(午後)解答・解説
問1 下図はスピンエコー法のパルスシーケンスである。矢印①の印加パルスに最も関係する構成機器はどれか。

- 受信コイル
- 送信コイル
- スライス選択傾斜磁場コイル
- 位相エンコード傾斜磁場コイル
- 周波数エンコード傾斜磁場コイル
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正解:5
- 5 ○ 矢印①は信号読み出し時に印加される周波数エンコード(読み出し)傾斜磁場で、これを作る周波数エンコード傾斜磁場コイルが関係する。
- 1 ✗ 受信コイルは信号(エコー)を受け取るためのもので、①の傾斜磁場そのものではない。
- 2 ✗ 送信コイルは RF(90°・180°)パルスを送る。
- 3 ✗ スライス選択傾斜磁場は RF と同時に印加される(図の上段側)。
- 4 ✗ 位相エンコード傾斜磁場は読み出しの前に印加される(別の段)。
問2 MRI 装置で用いられる RF コイルについて、正しいのはどれか。
- ソレノイド型コイルは水平磁場方式で実用される。
- QD 型コイルはリニア型コイルに比べて信号が 2 倍になる。
- バードケージ型コイルはサドル型コイルに比べて画像の均一性が低い。
- ソレノイド型コイルはサドル型コイルに比べて SN 比が 2 倍良好である。
- 直径 10 cm のシングルループ型コイルであれば実用感度領域は約 20 cm となる。
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正解:2
- 1 ✗ ソレノイド型は垂直磁場方式(永久磁石など)で用いる。水平磁場方式ではサドル型・バードケージ型を使う。
- 2 ○ QD(直交検波)型コイルは、直交する 2 方向で信号を受けるため、リニア型に比べ信号が 2 倍になる(SN 比は √2 倍向上)。
- 3 ✗ バードケージ型はサドル型より画像の均一性が高い(記述は逆)。
- 4 ✗ ソレノイド型はサドル型より SN 比が良好だが、ちょうど 2 倍と決まるわけではない。
- 5 ✗ シングルループ型の実用感度領域はおおむね直径程度(約 10 cm)で、20 cm は大きすぎる。
問3 MRI 撮影中にクエンチが起こり、検査室内が真っ白く曇った。緊急排気は動作せず、検査室のドアも開かなくなった。適切な対応はどれか。
- 検査室の窓ガラスを割る。
- 消防車の出動を要請する。
- 装置の緊急停止ボタンを押す。
- 検査室内の空調のスイッチを切る。
- 患者にハンカチや衣類を口にあてて呼吸するように伝える。
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正解:1
- 1 ○ クエンチでヘリウムガスが充満し、室内が陽圧になってドアが開かない状態。窓ガラスを割って圧を逃がし、換気と患者の救出を図る。
- 2 ✗ まず優先すべきは患者の救出と換気で、消防要請はその後。
- 3 ✗ 既にクエンチ(磁場消失)が起きており、緊急停止ボタンを押しても状況は改善しない。
- 4 ✗ 空調を切ると換気ができず、酸欠が悪化する。
- 5 ✗ 問題はヘリウムによる酸欠で、口を覆っても酸素は増えない。
問4 超音波画像診断装置のプローブからの音場の模式図が示された。図中の番号の説明で正しいのはどれか。

- ①は平面波として進む音場領域である。
- ②はフレネルゾーンと呼ばれる音場領域である。
- ③の音場方向は方位分解能を評価できる。
- ④の音場方向はスライス方向分解能を評価できる。
- ⑤の音場方向は距離分解能を評価できる。
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正解:1
図を見ると、プローブから出た超音波は①の区間ではほぼ平行に進み、②の区間で広がっています。①が 近距離音場(フレネルゾーン)、②が 遠距離音場(フラウンホーファーゾーン) です。③④⑤は音場の3つの方向を指しています。
- 1 ○ ①は近距離音場(フレネルゾーン)。ビーム径がほぼ一定で、超音波が 平面波として直進する 領域。
- 2 ✗ ②はビームが広がる 遠距離音場(フラウンホーファーゾーン)。フレネルゾーンは①のほう。
- 3 ✗ ③は走査面に垂直な スライス方向。評価できるのはスライス方向分解能で、方位分解能ではない。
- 4 ✗ ④は超音波の 進行方向(距離方向)。評価できるのは距離分解能で、スライス方向分解能ではない。
- 5 ✗ ⑤は走査面内でビームに垂直な 方位方向。評価できるのは方位分解能で、距離分解能ではない。
覚えておきたい点:近距離音場長は (:振動子の径、:波長)で表され、振動子が大きく波長が短いほど長くなります。ビームが最も細くなるのは近距離音場と遠距離音場の境界付近で、分解能もそこが最良です。
なお3つの分解能は、距離分解能=ビームの進行方向(パルス幅で決まる)、方位分解能=走査面内でビームに垂直な方向(ビーム幅で決まる)、スライス方向分解能=走査面に垂直な方向(スライス厚で決まる)、と整理できます。
問5 腹部 MR 像が示された。このアーチファクトを軽減する方法として正しいのはどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.1 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- 加算回数を増やす。
- 磁場強度を上げる。
- バンド幅を広げる。
- マトリクス数を増やす。
- 背側の脂肪信号を飽和パルスで抑制する。
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正解:3
画像問題(ケミカルシフトアーチファクトと考えられる)のため要点のみ示します。受信バンド幅を広げると、脂肪と水の共鳴周波数差によるズレが小さくなり、ケミカルシフトアーチファクトが軽減します。正解は 3 です。
問6 超音波検査の対象臓器と前処置の組合せで、適切なのはどれか。
- 腎臓 ── 飲水
- 胆囊 ── 絶食
- 乳腺 ── 安静
- 膀胱 ── 排尿
- 甲状腺 ── ヨウ素制限
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正解:2
- 1 ✗ 腎臓に飲水の前処置は不要。
- 2 ○ 胆囊は絶食で胆汁が貯留し、良好に観察できる(食後は収縮する)。
- 3 ✗ 乳腺に「安静」という前処置は特にない。
- 4 ✗ 膀胱は排尿ではなく、尿をためて(蓄尿して)観察する。
- 5 ✗ 甲状腺超音波にヨウ素制限は不要(ヨウ素制限は核医学検査などで行う)。
問7 下図は乳房 MR ダイナミック撮影時の時間信号曲線である。悪性腫瘍に特徴的な曲線はどれか。

- A
- B
- C
- D
- E
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正解:3
- 3(C) ○ 早期に強く濃染し、その後に信号が低下する washout(洗い出し)型で、悪性腫瘍に特徴的。
- 1(A)・2(B) ✗ 時間とともに信号が上がり続ける漸増(persistent)型で、良性に多い。
- 4(D)・5(E) ✗ 早期濃染後に信号が平坦となる plateau(平坦)型で、中間的な所見。
問8 めまいを訴える患者の頭部 MRI(FLAIR 像と拡散強調像)が示された。医師に報告すべき病変が存在するのはどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.2 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- 延髄
- 眼窩
- 小脳
- 後頭葉
- 側頭葉
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正解:3
画像問題のため要点のみ示します。拡散強調像で高信号(急性期の梗塞を示唆)を呈する部位が病変です。めまいの症状とこの画像所見から、報告すべき病変は小脳にあります。正解は 3 です。
問9 頸椎椎間板ヘルニア患者の頸椎 MRI(T2 強調矢状断像)が示された。脊髄の圧迫変形が最も強いレベルはどれか。
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- C1/2
- C2/3
- C3/4
- C4/5
- C5/6
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正解:3
画像問題のため要点のみ示します。矢状断像で椎間板の後方突出により脊髄が最も強く圧迫・変形しているレベルは C3/4 です。正解は 3 です。
問10 心窩部横走査の超音波像が示された。矢印で示すのはどれか。
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- 胃
- 膵臓
- 脾臓
- 肝左葉
- 左腎臓
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正解:2
画像問題のため要点のみ示します。心窩部横走査では、背側を走る脾静脈を目印に膵臓が帯状に描出されます。矢印が示すのは膵臓で、正解は 2 です。
問11 放射化学分離について、正しいのはどれか。
- 溶媒抽出法は溶解度積を利用した分離法である。
- 担体は対象とする放射性核種の同位体に限られる。
- 担体を加えてもラジオコロイドの生成は防げない。
- 無担体の放射性核種の比放射能は、その核種によって決まる。
- 目的の放射性核種の沈殿を防ぐためにスカベンジャを加える。
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正解:4
- 1 ✗ 溶媒抽出法は 2 液相間の分配(分配係数)を利用する。溶解度積を利用するのは沈殿分離。
- 2 ✗ 担体には同位体担体のほか、非同位体担体(似た化学的性質の元素)もある。
- 3 ✗ 担体を加えるとラジオコロイドの生成を抑えられる。
- 4 ○ 無担体(キャリアフリー)の放射性核種の比放射能は、その核種の半減期などから理論的に決まる。
- 5 ✗ スカベンジャは目的核種以外の不純物を共沈させて除くために加える。
問12 OS‑EM 法について、正しいのはどれか。
- 負の画素値を生じる。
- 各画素の最大値を求めることに等しい。
- 逐次近似の回数とともに雑音が減少する。
- サブセット数が決まればイタレーション数は固定される。
- FBP 法と比べて高カウント領域からのストリークアーチファクトが少ない。
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正解:5
- 1 ✗ EM 系は非負値を保つ(負の画素値を生じない)。
- 2 ✗ 最尤推定であり、各画素の最大値を求めることとは異なる。
- 3 ✗ 反復回数を増やすと分解能は上がるが、雑音は増加する。
- 4 ✗ イタレーション数は任意に設定でき、サブセット数では固定されない。
- 5 ○ OS‑EM(逐次近似法)は FBP に比べ、高集積部からのストリークアーチファクトが少ない。
問13 脳血流 SPECT の Z スコアについて、正しいのはどれか。
- SUV から算出される。
- 1 以上を有意と評価する。
- 脳萎縮があると低くなる。
- 単位は mL/100 g/min である。
- 正常データベースが必要である。
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正解:5
- 1 ✗ SUV は PET の集積指標で、SPECT の Z スコアとは無関係。
- 2 ✗ 通常は 2 以上(2 SD 以上)を有意とする。
- 3 ✗ 血流低下部で Z スコアは高くなる(低下を統計的に表す)。
- 4 ✗ Z スコアは標準偏差を単位とする無次元量(mL/100 g/min は血流量の単位)。
- 5 ○ Z スコアは正常者データベースと比較して算出するため、正常データベースが必要。
問14 PET 装置について、正しいのはどれか。
- 検出器を回転させてデータを収集する。
- 検出器リング径が小さくなると空間分解能が低下する。
- 体軸方向視野が長くなると散乱フラクションが低下する。
- SiPM は磁場の影響を受けやすいため PET/MRI 装置には適さない。
- 小型化したシンチレータの数に対して光電子増倍管の数を減らすために検出器をブロック化する。
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正解:5
- 1 ✗ PET はリング状の検出器で同時計数により収集し、通常は回転させない。
- 2 ✗ リング径が小さいほど空間分解能は向上する(低下しない)。
- 3 ✗ 体軸方向視野が長くなると散乱同時計数が増え、散乱フラクションは増加する。
- 4 ✗ SiPM は磁場の影響を受けにくく、PET/MRI に適する(磁場に弱いのは PMT)。
- 5 ○ ブロック検出器方式は、多数の小型シンチレータを少数の光電子増倍管で読み出す(ブロック化)ことで検出器数を抑える。
問15 診断のために全身像が必要なのはどれか。2つ選べ。
- 神経芽腫の 123I‑MIBG
- 異所性副甲状腺腫の 99mTc‑MIBI
- 右左シャント率算出の 99mTc‑MAA
- Parkinson〈パーキンソン〉病の 123I‑イオフルパン
- Cushing〈クッシング〉症候群の 131I‑アドステロール
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正解:1・3
- 1 ○ 神経芽腫の MIBG シンチは、全身への転移検索のため全身像が必要。
- 2 ✗ 副甲状腺は頸部〜縦隔中心の局所像。
- 3 ○ 右左シャント率の算出(MAA)では、肺以外への漏れを評価するため全身像を撮る。
- 4 ✗ イオフルパン(ドパミントランスポータ)は脳(線条体)の局所像。
- 5 ✗ アドステロール(副腎皮質)は腹部(副腎)の局所像。
問16 認知症の核医学検査について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 123I‑IMP の投与量は 740 MBq である。
- 123I‑イオマゼニルは前頭側頭型認知症の診断に用いられる。
- 123I‑MIBG の心臓の集積は Lewy〈レビー〉小体型認知症で低下する。
- 早期の Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症では前頭葉の血流は保たれる。
- 123I‑イオフルパンの線条体集積は Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症で低下する。
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正解:3・4
- 1 ✗ 123I‑IMP の投与量は 111〜222 MBq 程度で、740 MBq は多すぎる。
- 2 ✗ イオマゼニル(中枢性ベンゾジアゼピン受容体)はてんかん焦点の検索などに用いる。
- 3 ○ MIBG 心筋シンチの心臓集積は、レビー小体型認知症で低下する(鑑別に有用)。
- 4 ○ 早期アルツハイマー型では後部帯状回・頭頂側頭葉の血流が低下するが、前頭葉の血流は比較的保たれる。
- 5 ✗ イオフルパンの線条体集積が低下するのはレビー小体型やパーキンソン病で、アルツハイマー型では保たれる。
問17 心臓核医学検査について、正しいのはどれか。
- 99mTc‑MIBI の集積機序は能動輸送である。
- 123I‑BMIPP は心筋内でほとんど β 酸化される。
- ジピリダモールは心筋酸素消費量を増加させる。
- 99mTc‑テトロホスミンは再分布現象が認められる。
- 99mTc‑ピロリン酸は心アミロイドーシス診断に用いられる。
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正解:5
- 1 ✗ MIBI はミトコンドリア膜電位に応じて受動的に集積する(能動輸送ではない)。
- 2 ✗ BMIPP は脂肪酸代謝トレーサだが β 酸化されにくく、心筋内にとどまる。
- 3 ✗ ジピリダモールは冠血管を拡張させる負荷薬で、酸素消費量を増やすわけではない。
- 4 ✗ テトロホスミンや MIBI は再分布がほとんどない(再分布はタリウム 201 の特徴)。
- 5 ○ 99mTc‑ピロリン酸は、心アミロイドーシス(ATTR 型)の診断に用いられる。
問18 放射性医薬品と評価項目の組合せで、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 99mTcO4⁻ ── 唾液腺機能
- 99mTc‑GSA ── 胆汁の流れ
- 99mTc‑HSA‑D ── 消化管出血
- 99mTc‑PMT ── 肝受容体
- 99mTc‑スズコロイド ── 異所性胃粘膜
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正解:1・3
- 1 ○ 過テクネチウム酸(99mTcO4⁻)は唾液腺・甲状腺に集積し、唾液腺機能の評価に使える。
- 2 ✗ 99mTc‑GSA は肝細胞の受容体に集積し、肝予備能(肝受容体)を評価する。
- 3 ○ 99mTc‑HSA‑D は血液プールに残るため、消化管出血の検出に用いる。
- 4 ✗ 99mTc‑PMT は胆道系(胆汁の流れ)の評価に用いる。
- 5 ✗ 99mTc‑スズコロイドは、肝臓・脾臓にある細網内皮系(クッパー細胞)に貪食されて集まるため、肝・脾シンチグラフィ に用いる(ほかに骨髄シンチグラフィ、センチネルリンパ節シンチグラフィにも使われる)。異所性胃粘膜(Meckel〈メッケル〉憩室)の検出に用いるのは過テクネチウム酸(99mTcO4⁻)で、胃粘膜に集積する性質を利用する。
問19 放射性医薬品投与 2 時間後のシンチグラムが示された。投与部位はどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.5 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- 経口
- 静脈
- 動脈
- 皮下
- 脳脊髄腔
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正解:4
画像問題のため要点のみ示します。投与部位からリンパ管に沿って集積するリンパシンチグラフィと考えられ、投与部位は皮下です。正解は 4 です。
問20 177Lu‑オキソドトレオチドによる核医学治療後の患者の退出基準で、体表面から 1 m の点における 1 cm 線量当量率[μSv/h]として正しいのはどれか。
- 1
- 5
- 18
- 30
- 500
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正解:3
どんな治療か:177Lu‑オキソドトレオチドは、ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍(NET)、とくに 膵臓・消化管に発生した神経内分泌腫瘍(GEP‑NET) に対して用いられる治療薬です。腫瘍細胞の表面にあるソマトスタチン受容体へ結合するペプチド(オキソドトレオチド)に 177Lu を標識し、静注して体内から腫瘍を狙い撃ちします。この方式を PRRT(ペプチド受容体放射性核種療法) といいます。
177Lu は治療効果を担う β⁻線に加えて、わずかに γ 線も放出します。この γ 線が体外に出るため、周囲の人の被ばくを抑える目的で退出基準が定められています。
- 3 ○ 体表面から 1 m の点で、1 cm 線量当量率が 18 μSv/h 以下 になれば退出できる。
- 1・2・4・5 ✗ いずれも退出基準の値ではない。
問21 高エネルギー X 線に対する放射線感受性が最も低いのはどれか。
- 白血病
- 精上皮腫
- 悪性黒色腫
- 小細胞肺癌
- 悪性リンパ腫
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正解:3
- 1・2・4・5 ✗ 白血病・精上皮腫・小細胞肺癌・悪性リンパ腫は、いずれも放射線感受性が高い。
- 3 ○ 悪性黒色腫(メラノーマ)は放射線抵抗性で、感受性が最も低い。
問22 疾患と治療法の組合せで、誤っているのはどれか。
- 前立腺癌 ── 強度変調回転放射線治療
- 早期胃癌 ── 重粒子線治療
- 早期肺癌 ── 体幹部定位放射線治療
- 頭頸部癌 ── 化学放射線療法
- 甲状腺癌術後肺転移 ── 131I による核医学治療
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正解:2(誤り)
- 1・3・4・5 ○ いずれも適切な組合せ。
- 2 ✗ 早期胃癌は内視鏡治療や手術が基本で、重粒子線治療の適応ではない(胃は蠕動で位置が動くため粒子線に不向き)。
問23 我が国の 2023 年時点で、がん死亡数が最も多い疾患はどれか。
- 乳癌
- 肺癌
- 肝臓癌
- 甲状腺癌
- 前立腺癌
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ いずれも最多ではない。
- 2 ○ 日本のがん死亡数(男女計)は、肺癌が最も多い。
問24 放射線治療用線量計に用いる電位計(エレクトロメータ)のガイドラインで、ユーザーによる点検項目に含まれないのはどれか。
- 繰返し性
- 電荷漏れ
- ゼロ点シフト
- ゼロ点ドリフト
- 温度・圧力依存性
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正解:5
- 1〜4 ✗ 繰返し性・電荷漏れ・ゼロ点シフト・ゼロ点ドリフトは、いずれも点検項目に含まれる。
- 5 ○(含まれない)温度・圧力依存性は電離箱側の補正に関する項目で、電位計のユーザー点検項目には含まれない。
問25 EPID を用いたリニアックの品質管理項目に含まれないのはどれか。
- 照射野の確認
- 絶対線量校正
- 線量の平坦度・対称性
- ガントリの回転中心精度
- コリメータの回転中心精度
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ 照射野の確認・平坦度と対称性・ガントリ/コリメータの回転中心精度は EPID で確認できる。
- 2 ○(含まれない)絶対線量校正は電離箱線量計で行うもので、EPID の品質管理項目には含まれない。
問26 最も半減期が短いのはどれか。
- 60Co
- 125I
- 137Cs
- 192Ir
- 198Au
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正解:5
半減期はおおよそ、60Co=約 5.3 年、125I=約 59 日、137Cs=約 30 年、192Ir=約 74 日、198Au=約 2.7 日。
- 1〜4 ✗ いずれもこれより長い。
- 5 ○ 198Au(金 198)が約 2.7 日で、最も半減期が短い。
問27 直線加速器(リニアック)について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- マグネトロンは自励発振管である。
- リッジフィルタが装着されている。
- スキャッタリングフォイルは X 線治療に用いられる。
- 炭素線治療装置の加速器の一部として用いられている。
- 進行波型加速管は定在波型加速管に比べて単位長さ当たりの加速効率が良い。
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正解:1・4
- 1 ○ マグネトロンは自励発振管(自ら発振してマイクロ波を発生する)。
- 2 ✗ リッジフィルタは粒子線治療で用いる。
- 3 ✗ スキャッタリングフォイル(散乱箔)は電子線治療で用いる(X 線治療ではない)。
- 4 ○ リニアックは、炭素線治療装置の入射器(前段加速)などの一部としても用いられる。
- 5 ✗ 単位長さ当たりの加速効率は定在波型のほうが良い(短くできる)。
問28 外部照射に用いる電子線の特徴について、正しいのはどれか。
- 照射野が大きくなると最大線量深は深くなる。
- エネルギーが低いほど放射損失の割合は増加する。
- 線量分布を変化させる場合はウェッジフィルタを用いる。
- エネルギーが低いほどビルドアップ領域の線量勾配が急峻になる。
- ガントリ照射口から射出されたスペクトルは線スペクトルである。
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正解:4
- 1 ✗ 最大線量深はエネルギーで決まり、照射野の影響は小さい。
- 2 ✗ 放射損失(制動放射)の割合はエネルギーが高いほど増える(記述は逆)。
- 3 ✗ ウェッジフィルタは X 線(光子線)で用いる。
- 4 ○ エネルギーが低いほど飛程が短く、ビルドアップ領域の線量勾配が急峻になる。
- 5 ✗ 電子線のスペクトルは連続スペクトルである。
問29 SAD 一定の X 線 1 門照射で、下表の測定結果が得られた。照射野 10×30 cm²、深さ 5 cm の点に 2 Gy を投与するための MU 値に最も近いのはどれか。ただし、モニタ校正は 10×10 cm² で行い、水吸収線量校正定数を 5×10⁻² Gy/nC、等価照射野は A/P 法、出力係数は最大線量深で計算し、TMR は 0.95 とする。

- 172
- 191
- 209
- 232
- 245
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正解:2(約 191 MU)
① 等価正方形照射野(A/P 法)
→ 15×15 cm² の計測値 22.00 nC/100 MU を使う。
② 最大線量深での 100 MU あたりの線量
③ 必要な最大線量深での線量(TMR で深さ 5 cm と換算)
④ MU 値
問30 高エネルギー光子線に対する固体ファントムの使用について、正しいのはどれか。
- 深さスケーリング係数の単位は[cm⁻¹]である。
- フルエンススケーリング係数の単位は[cm⁻²]である。
- 深さスケーリング係数は入射光子線のエネルギーに依存しない。
- 深さスケーリング係数を利用して、水中と等価な深さに電離箱を設置する。
- 等価な深さの水中での指示値に変換するために、電離箱指示値をフルエンススケーリング係数で除する。
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正解:4
- 1 ✗ 深さスケーリング係数は無次元(比)で、[cm⁻¹]ではない。
- 2 ✗ フルエンススケーリング係数も無次元(比)で、[cm⁻²]ではない。
- 3 ✗ 深さスケーリング係数はファントム材質や線質に依存する。
- 4 ○ 深さスケーリング係数を用いて、固体ファントム中の深さを水中と等価な深さに換算し、電離箱を設置する。
- 5 ✗ 水中の指示値への換算では係数を乗じるのが正しく、「除する」は誤り。
問31 画像に含まれる対象物のエッジを検出するフィルタとして正しいのはどれか。
- 移動平均フィルタ
- ソーベルフィルタ
- ガウシアンフィルタ
- メディアンフィルタ
- バターワースフィルタ
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正解:2
- 1・3 ✗ 移動平均・ガウシアンは平滑化(ぼかし)フィルタ。
- 2 ○ ソーベルフィルタは 1 次微分によりエッジ(輪郭)を検出するフィルタ。
- 4 ✗ メディアンフィルタはスパイク雑音の除去用(平滑化系)。
- 5 ✗ バターワースフィルタは周波数領域の平滑化フィルタ。
問32 コンピュータネットワークに関係する用語と説明の組合せで、正しいのはどれか。
- DNS ── 大量のデータを蓄積するための仕組み
- FTP ── ファイルの転送を行うためのプロトコル
- HTTP ── 内蔵時計を標準時刻と同期するためのプロトコル
- SMTP ── 電子メールをサーバーから受信するためのプロトコル
- TCP/IP ── ドメイン名から IP アドレスを検索する仕組み
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正解:2
- 1 ✗ DNS はドメイン名と IP アドレスを対応づける仕組み。
- 2 ○ FTP(File Transfer Protocol)はファイル転送のプロトコル。
- 3 ✗ 時刻同期は NTP。HTTP は Web 通信のプロトコル。
- 4 ✗ メール受信は POP/IMAP。SMTP は送信用。
- 5 ✗ ドメイン名から IP を検索するのは DNS。TCP/IP は通信基盤の総称。
問33 検像システムの確認項目として、誤っているのはどれか。
- 画像の患者情報が正しいこと。
- 画像の濃淡が適正であること。
- シリーズの順序が正しいこと。
- 検査同意書を取得していること。
- 検査オーダに対して撮影部位が正しいこと。
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正解:4(誤り)
- 1・2・3・5 ○ 患者情報・濃淡・シリーズ順序・撮影部位は検像の確認項目。
- 4 ✗ 検査同意書の取得は、画像を確認する検像システムの項目ではない。
問34 個人情報の取扱いについて、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 患者の氏名は個人識別符号に含まれる。
- 患者の病歴情報は要配慮個人情報に含まれる。
- 画像に付帯して記録される患者の氏名は個人情報に含まれる。
- 患者への病状説明のために診療情報を用いるのは 2 次利用である。
- 取得した診療情報を病院職員の教育に用いるのは 1 次利用に該当する。
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正解:2・3
- 1 ✗ 個人識別符号は指紋・DNA・マイナンバーなど符号化されたもの。氏名そのものは含まれない(個人情報ではある)。
- 2 ○ 病歴(既往症)は要配慮個人情報に含まれる。
- 3 ○ 画像に付帯する患者氏名は個人情報に含まれる。
- 4 ✗ 病状説明のための使用は本来の目的(1 次利用)。
- 5 ✗ 職員教育への使用は目的外の 2 次利用。
問35 放射線情報システム(RIS)の機能に含まれないのはどれか。
- 照射録情報の管理
- オンライン資格確認
- 検査実施情報の管理
- 検査予約状況の管理
- 検査機器との情報通信
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ 照射録・検査実施情報・予約状況・機器との通信は RIS の機能。
- 2 ○(含まれない)オンライン資格確認は保険資格を確認する仕組みで、RIS の機能ではない。
問36 検査時の本人確認について、正しいのはどれか。
- 患者氏名と性別の組み合わせで確認した。
- 患者のリストバンドのバーコードで確認した。
- 患者の意識が無いためベッドの名札で確認した。
- 小児患者の付き添い者が提示した診察券で確認した。
- 診療放射線技師が患者氏名を読み上げ、患者が「はい」と答えた。
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正解:2
- 1 ✗ 氏名と性別だけでは同姓の取り違えリスクがある。
- 2 ○ リストバンドのバーコードによる確認は、確実な本人確認方法。
- 3 ✗ ベッドの名札は取り違えの可能性があり不適切。
- 4 ✗ 診察券の提示だけでは本人確認として不十分。
- 5 ✗ 読み上げに「はい」と答える方式は聞き間違いが起こりやすく、患者自身に名乗ってもらうのが原則。
問37 AED 使用時の注意事項について、正しいのはどれか。
- ペースメーカの直上に電極を貼る。
- 心拍が再開したら直ちに電極を剝がす。
- 汗などの水分を拭き取ってから電極を貼る。
- 解析や放電は患者の脈を触知しながら行う。
- 電極を貼る位置の胸毛を剃ってはならない。
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正解:3
- 1 ✗ ペースメーカの直上は避け、数 cm 離して貼る。
- 2 ✗ 心拍再開後も電極は貼ったままにする(再度の解析に備える)。
- 3 ○ 汗などの水分があると電極が密着せず放電が逃げるため、拭き取ってから貼る。
- 4 ✗ 解析・放電時は感電や誤作動を防ぐため患者に触れない。
- 5 ✗ 胸毛が多く密着しない場合は剃ってから貼る。
問38 施錠による管理が必要なテクネチウム注射液調製用キットはどれか。
- DMSA
- MAA
- MAG3
- MIBI
- PYP
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正解:4
- 1・2・3・5 ✗ DMSA・MAA・MAG3・PYP は施錠管理の対象ではない。
- 4 ○ MIBI の調製用キットは劇薬に該当し、施錠による管理が必要。
問39 核医学検査に携わる診療放射線技師の行為として、誤っているのはどれか。
- ガス状の放射性医薬品を吸入させる。
- 核医学検査のために静脈路を確保する。
- 核医学治療用の放射性医薬品を投与する。
- 放射性医薬品を注入するために装置を接続する。
- 放射性医薬品の投与が終了した後に抜針および止血を行う。
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正解:3(誤り)
- 1・2・4・5 ○ 検査目的のガス吸入・静脈路確保・装置接続・抜針止血は技師が行える。
- 3 ✗ 核医学「治療」用の放射性医薬品の投与は医師が行うもので、診療放射線技師の業務範囲外。
問40 障害によって眼球運動に異常を生じるのはどれか。2つ選べ。
- 視神経
- 外転神経
- 滑車神経
- 顔面神経
- 三叉神経
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正解:2・3
- 1 ✗ 視神経(第Ⅱ脳神経)は視覚の神経で、視力・視野に関わる。
- 2 ○ 外転神経(第Ⅵ脳神経)は外直筋を支配し、障害で外転障害(眼球運動異常)を生じる。
- 3 ○ 滑車神経(第Ⅳ脳神経)は上斜筋を支配し、障害で眼球運動異常を生じる。
- 4 ✗ 顔面神経(第Ⅶ脳神経)は表情筋を支配する。
- 5 ✗ 三叉神経(第Ⅴ脳神経)は顔面の感覚と咀嚼筋に関わる。
問41 肝転移の原発腫瘍として、最も頻度が高いのはどれか。
- 腎癌
- 膠芽腫
- 大腸癌
- 子宮体癌
- 前立腺癌
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正解:3
- 1・4・5 ✗ いずれも大腸癌より頻度は低い。
- 2 ✗ 膠芽腫は脳内にとどまり、肝転移はまれ。
- 3 ○ 大腸癌は門脈を介して肝転移をきたしやすく、肝転移の原発として最も頻度が高い。
問42 細菌による感染症はどれか。
- 破傷風
- 帯状疱疹
- インフルエンザ
- トキソプラズマ症
- Creutzfeldt‑Jakob〈クロイツフェルト・ヤコブ〉病
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正解:1
- 1 ○ 破傷風は破傷風菌(細菌)による感染症。
- 2 ✗ 帯状疱疹はウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)。
- 3 ✗ インフルエンザはウイルス。
- 4 ✗ トキソプラズマ症は原虫。
- 5 ✗ クロイツフェルト・ヤコブ病はプリオン(異常タンパク)による。
問43 気道の分岐の順番で正しいのはどれか。
- 気管支 → 細気管支 → 呼吸細気管支 → 終末細気管支 → 肺胞
- 気管支 → 細気管支 → 終末細気管支 → 呼吸細気管支 → 肺胞
- 気管支 → 呼吸細気管支 → 細気管支 → 終末細気管支 → 肺胞
- 気管支 → 呼吸細気管支 → 終末細気管支 → 細気管支 → 肺胞
- 気管支 → 終末細気管支 → 細気管支 → 呼吸細気管支 → 肺胞
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ 終末細気管支の後に呼吸細気管支が続く点が満たされていない。
- 2 ○ 気管支 → 細気管支 → 終末細気管支 → 呼吸細気管支 → 肺胞の順に分岐する。
問44 女性の更年期症状として、最も頻度が低いのはどれか。
- 動悸
- 低血圧
- 抑うつ
- 易疲労感
- 顔のほてり
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ 動悸・抑うつ・易疲労感・顔のほてり(ホットフラッシュ)は更年期に多い症状。
- 2 ○ 低血圧は更年期症状として頻度が低い(更年期はむしろ血圧が変動・上昇しやすい)。
問45 細胞分裂で染色体(DNA)の複製が起こる時期はどれか。
- G1 期
- G2 前期
- G2 中期
- G2 後期
- S 期
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正解:5
- 1〜4 ✗ G1 期・G2 期は複製前後の準備期間で、複製そのものは行われない。
- 5 ○ DNA(染色体)の複製は S 期(合成期)に起こる。
問46 胸管が流入するのはどれか。
- 門脈
- 奇静脈
- 上大静脈
- 下大静脈
- 左鎖骨下静脈
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正解:5
- 1〜4 ✗ 門脈・奇静脈・上大静脈・下大静脈へは流入しない。
- 5 ○ 胸管は左静脈角(左鎖骨下静脈と左内頸静脈の合流部)に流入する。
問47 神経鞘腫が発生する頻度が最も高いのはどれか。
- 視神経
- 三叉神経
- 顔面神経
- 聴神経
- 副神経
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正解:4
- 1 ✗ 視神経は中枢神経でシュワン細胞がなく、神経鞘腫は生じない。
- 2・3・5 ✗ 発生しうるが聴神経より頻度は低い。
- 4 ○ 神経鞘腫(シュワン細胞由来)は聴神経(前庭神経)に最も多く発生する(聴神経腫瘍)。
問48 細胞外液性造影剤を用いた MRI 検査前に、確認を要する血液検査項目として正しいのはどれか。
- ALT
- AST
- BUN
- eGFR
- 白血球数
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正解:4
- 1・2 ✗ ALT・AST は肝機能の指標。
- 3 ✗ BUN も腎機能を一部反映するが、造影前の評価は eGFR が標準。
- 4 ○ ガドリニウム造影剤は腎排泄で、腎機能低下例では NSF(腎性全身性線維症)のリスクがあるため、eGFR(腎機能)を確認する。
- 5 ✗ 白血球数は感染・炎症の指標。
問49 肝硬変の合併症として、誤っているのはどれか。
- 黄疸
- 腹水
- 血小板増多
- 食道静脈瘤
- 高アンモニア血症
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正解:3(誤り)
- 1・2・4・5 ○ 黄疸・腹水・食道静脈瘤・高アンモニア血症はいずれも肝硬変の合併症。
- 3 ✗ 肝硬変では脾腫・脾機能亢進により血小板は「減少」する(増多は誤り)。
問50 吸気時の変化について、誤っているのはどれか。
- 胸郭が拡大する。
- 横隔膜が収縮する。
- 外肋間筋が収縮する。
- 胸骨下角が拡大する。
- 胸腔内圧が陽圧となる。
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正解:5(誤り)
- 1・2・3・4 ○ 吸気では横隔膜と外肋間筋が収縮し、胸郭が拡大、胸骨下角も広がる。
- 5 ✗ 吸気時は胸腔内圧がより陰圧になる(陽圧ではない)。
問51 咳嗽(せき)の反射中枢がある部位はどれか。
- 視床下部
- 中脳
- 橋
- 延髄
- 頸髄
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正解:4
- 1・2・3・5 ✗ 視床下部・中脳・橋・頸髄には咳嗽反射中枢はない。
- 4 ○ 咳嗽の反射中枢は延髄にある(呼吸中枢・嘔吐中枢なども延髄)。
問52 経カテーテル動脈塞栓術の対象となるのはどれか。2つ選べ。
- 胸水
- 脳梗塞
- 脳動脈瘤
- 転移性脳腫瘍
- 骨盤骨折による出血
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正解:3・5
- 1 ✗ 胸水は塞栓術の対象ではない。
- 2 ✗ 脳梗塞は塞栓ではなく、血栓回収・血栓溶解の対象。
- 3 ○ 脳動脈瘤はコイル塞栓術などの対象。
- 4 ✗ 転移性脳腫瘍は通常、塞栓術の一次対象ではない。
- 5 ○ 骨盤骨折による出血は、動脈塞栓術で止血の対象となる。
問53 脳脊髄液が存在するのはどれか。
- 板間層
- 硬膜外腔
- 硬膜下腔
- 軟膜下腔
- くも膜下腔
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正解:5
- 1〜4 ✗ 板間層・硬膜外腔・硬膜下腔・軟膜下腔には脳脊髄液は存在しない。
- 5 ○ 脳脊髄液は、くも膜と軟膜の間の「くも膜下腔」に存在する。
問54 集団を一定期間追跡調査する前向き観察研究はどれか。
- 横断研究
- コホート研究
- 症例対照研究
- 生態学的研究
- ランダム化比較試験
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正解:2
- 1 ✗ 横断研究はある一時点での調査。
- 2 ○ コホート研究は、集団を一定期間追跡する前向きの観察研究。
- 3 ✗ 症例対照研究は過去にさかのぼる後ろ向き研究。
- 4 ✗ 生態学的研究は集団単位の相関をみる研究。
- 5 ✗ ランダム化比較試験は介入研究であり、観察研究ではない。
問55 放射線の生体作用を強める効果がある物質はどれか。
- システイン
- アミホスチン
- グルタチオン
- システアミン
- ミソニダゾール
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正解:5
- 1・2・3・4 ✗ システイン・アミホスチン・グルタチオン・システアミンは SH 化合物などの放射線防護剤で、作用を弱める。
- 5 ○ ミソニダゾールは低酸素細胞増感剤で、放射線の作用を強める。
問56 α/β が低い組織の特徴として、正しいのはどれか。
- 晩期障害を起こしやすい。
- 分裂の盛んな組織に多い。
- 線量率に対する感受性が低い。
- 放射線に対して早期反応を示す。
- 分割照射に対する反応性が小さい。
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正解:1
- 1 ○ α/β が低い組織は晩期反応組織で、晩期障害を起こしやすい。
- 2 ✗ 分裂の盛んな組織は α/β が高い(早期反応組織)。
- 3 ✗ 晩期反応組織は線量率・分割の影響を受けやすい(感受性が高い)。
- 4 ✗ 早期反応を示すのは α/β が高い組織。
- 5 ✗ α/β が低いほど 1 回線量の変化(分割)に対する反応性は大きい。
問57 内部被ばくが生じる検査はどれか。
- PET/CT
- 造影 MRI
- 乳房 X 線撮影
- 造影超音波検査
- 上部消化管造影検査
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正解:1
- 1 ○ PET/CT は放射性医薬品(FDG など)を体内に投与するため、内部被ばくが生じる。
- 2 ✗ 造影 MRI はガドリニウム造影剤で被ばくはない。
- 3 ✗ 乳房 X 線撮影は外部被ばくのみ。
- 4 ✗ 造影超音波検査は被ばくがない。
- 5 ✗ 上部消化管造影は外部被ばく(X 線透視)で、バリウムは放射性ではない。
問58 マウスの悪性腫瘍について、放射線の遺伝的影響が疑われるのはどれか。
- 母親が妊娠初期に腹部 CT を受けた。
- 自然放射線レベルの高い施設で飼育されていた。
- 母親が妊娠後期に頭部に高線量の被ばくをした。
- 母親の妊娠前に父親が全身に高線量の被ばくをした。
- 密封小線源を埋め込まれたマウスと同じケージで飼育されていた。
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正解:4
遺伝的影響とは、生殖細胞への影響が子孫に伝わることをいいます。
- 1・3 ✗ 妊娠中の被ばくは胎児への直接影響(胎内被ばく=身体的影響)。
- 2 ✗ 自然放射線では遺伝的影響を特定できない。
- 4 ○ 妊娠前に父親(生殖細胞)が被ばくし、その影響が子に現れるのは遺伝的影響。
- 5 ✗ 同じケージでの外部被ばくであり、遺伝的影響ではない。
問59 がんに対する温熱療法について、正しいのはどれか。
- 30〜35 ℃の加温で熱凝固が起こる。
- ヒートショック蛋白は温熱耐性を抑制する。
- S 期よりも M 期にある細胞の感受性が高い。
- 低酸素細胞よりも酸素に富む細胞に効果的である。
- 放射線照射による亜致死損傷からの回復を抑制する。
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正解:5
- 1 ✗ 温熱療法は 42〜43 ℃前後で、30〜35 ℃では熱凝固は起こらない。
- 2 ✗ ヒートショック蛋白は温熱耐性を「誘導(促進)」する。
- 3 ✗ 温熱には放射線抵抗性の S 期細胞が感受性が高い(M 期ではない)。
- 4 ✗ 温熱は低酸素・低 pH・栄養不足の環境(がんの中心部)に効果的。
- 5 ○ 温熱は放射線による亜致死損傷(SLD)からの回復を抑制し、放射線増感効果をもつ。
問60 235U の核分裂生成物で、収率が最も高いのはどれか。
- 14C
- 40K
- 137Cs
- 177Lu
- 226Ra
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正解:3
- 1 ✗ 14C は核分裂生成物ではない(宇宙線由来など)。
- 2 ✗ 40K は天然の放射性同位体。
- 3 ○ 137Cs は 235U の核分裂収率が高い代表的な核分裂生成物(質量数 137 付近は収率のピーク)。
- 4 ✗ 177Lu は中性子照射で生成する治療用核種。
- 5 ✗ 226Ra はウラン系列の天然核種。
問61 放射平衡の説明として、正しいのはどれか。
- 親核種の半減期が娘核種より短いときに成立する。
- 親核種と娘核種の原子番号が等しくなることである。
- 親核種と娘核種の壊変率の比が一定となる状態である。
- 親核種の壊変は停止し、娘核種のみが放射線を放出する。
- 親核種と娘核種のエネルギー状態が等しくなることである。
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正解:3
- 1 ✗ 放射平衡は親核種の半減期が娘核種より「長い」ときに成立する。
- 2 ✗ 原子番号が等しくなるわけではない。
- 3 ○ 放射平衡は、親核種と娘核種の壊変率(放射能)の比が一定になった状態。
- 4 ✗ 親核種も壊変を続けている。
- 5 ✗ エネルギー状態が一致することではない。
問62 光子の水に対する質量減弱係数(A)と質量エネルギー転移係数(B)のエネルギー依存性が図に示された。水中で 1 MeV 光子がコンプトン反跳電子に付与する平均エネルギー[MeV]に最も近いのはどれか。

- 0.24
- 0.31
- 0.43
- 0.52
- 0.67
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正解:3(約 0.43 MeV)
反跳電子に付与される平均エネルギーは、光子エネルギーに「質量エネルギー転移係数 ÷ 質量減弱係数(B/A)」を掛けて求めます。図から 1 MeV での比を読み取ると約 0.43 なので、
問63 中性子について、正しいのはどれか。
- 光電効果に伴い発生する。
- 静止質量は電子よりも小さい。
- 中性子源として 241Am の自発核分裂を利用する。
- 熱中性子と物質の相互作用は捕獲反応が支配的である。
- 核分裂で発生する即発中性子の平均エネルギーは約 10 keV である。
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正解:4
- 1 ✗ 中性子は光電効果では発生しない。
- 2 ✗ 中性子の静止質量は電子よりはるかに大きい(約 1,839 倍)。
- 3 ✗ 241Am は (α,n) 反応(Am‑Be 線源など)を利用する。自発核分裂を使うのは Cf‑252。
- 4 ○ 熱中性子(低エネルギー)と物質の相互作用は、(n,γ) などの捕獲反応が支配的。
- 5 ✗ 核分裂の即発中性子の平均エネルギーは約 2 MeV。
問64 核磁気共鳴について、正しいのはどれか。
- T1 緩和時間は T2 緩和時間よりも短い。
- 核スピンの励起にはマイクロ波を使用する。
- Larmor〈ラーモア〉周波数は外部磁場の強さに比例する。
- 陽子と中性子の両方が偶数個の原子核が観測対象である。
- 外部磁場中におかれた水素原子の核スピンは 4 つのエネルギー準位に分かれる。
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正解:3
- 1 ✗ 通常 T1 ≧ T2 で、T1 のほうが長い。
- 2 ✗ 核スピンの励起にはラジオ波(RF)を使う(マイクロ波ではない)。
- 3 ○ ラーモア周波数は外部磁場の強さに比例する(ω = γB₀)。
- 4 ✗ 陽子・中性子の両方が偶数だと核スピンが 0 になり観測できない。
- 5 ✗ 水素(スピン 1/2)は 2 つのエネルギー準位に分かれる。
問65 図 A の単パルス vi を図 B の回路に入力したとき、図 C の出力波形 vo が得られた。抵抗 R[kΩ]に最も近いのはどれか。

- 1
- 3
- 5
- 10
- 30
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正解:2(約 3 kΩ)
回路の正体:図Bは抵抗 とコンデンサ (1 µF)が直列につながり、出力 をコンデンサの両端から取り出す RC 回路(低域通過フィルタ/積分回路) です。図Aの入力は 0→10 V の単パルス(0〜10 ms)なので、図Cは 0〜10 ms=充電、10 ms 以降=放電 の波形になります。
時定数を図から読む:充電中のコンデンサ電圧は
で表されます。ここで 時定数 とは、最終値の 63.2%に達するまでの時間のことです。最終値が 10 V なので、 V に達する時間を図Cから読み取ると、 ms です。つまり ms。
抵抗を求める:
検算: ms なら、 ms は約 3.3τ にあたるので V。図Cで 10 ms の頂点が 10 V よりわずかに低い(約 9.6 V)ことと一致します。
なお、他の選択肢だと が 1 ms(R=1 kΩ)では 10 ms までにほぼ 10 V に張り付き、30 kΩ(=30 ms)では 10 ms でも 3 V 程度までしか上がらず、いずれも図Cの波形と合いません。
問66 半導体について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- Si に As を添加すると p 型になる。
- 真性半導体のキャリアは正孔が主である。
- n 型半導体に添加する不純物はドナーである。
- 真性半導体は温度が高くなると抵抗率が低下する。
- 不純物半導体は真性半導体と比較して導電率が低い。
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正解:3・4
- 1 ✗ Si に As(5 価)を添加すると n 型になる(p 型は 3 価の B など)。
- 2 ✗ 真性半導体では電子と正孔が同数(正孔が主ではない)。
- 3 ○ n 型半導体に添加する不純物(As・P など 5 価)はドナー。
- 4 ○ 真性半導体は温度上昇でキャリアが増え、抵抗率が低下する。
- 5 ✗ 不純物半導体はキャリアが増えるため、導電率は真性半導体より高い。
問67 医用電気機器の漏れ電流の許容値(JIS T 0601‑1)で、複数の患者接続部がある CF 形装着部の単一故障状態における合計患者漏れ電流の許容値[μA]はどれか。
- 5
- 10
- 50
- 100
- 500
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正解:4
- 1・2・3・5 ✗ いずれもこの条件の許容値ではない(正常状態の CF 形は 50 μA など、条件で値が異なる)。
- 4 ○ CF 形装着部の合計患者漏れ電流(単一故障状態)の許容値は 100 μA。
問68 1 cm 線量当量率が値付けられた 137Cs の標準点線源(基準点 P の線量率 60 μSv/h、不確かさ 2.4 μSv/h)でサーベイメータを校正した。基準点 P での指示値の平均が 64 μSv/h、その不確かさが 5.1 μSv/h であった。校正定数の合成相対標準不確かさに最も近いのはどれか。
- 0.01
- 0.05
- 0.09
- 0.13
- 0.17
解答・解説を見る
正解:3(約 0.09)
線源側と指示値側の相対標準不確かさを、二乗和の平方根で合成します。
問69 血管造影検査終了時に面積線量計の積算値が 160 Gy・cm² を示した。X 線ビームの患者皮膚入射面積の平均を 400 cm² の一定面積とするとき、入射皮膚吸収線量[Gy]に最も近いのはどれか。ただし後方散乱係数を 1.4、組織線量変換係数(空気に対する皮膚の質量エネルギー吸収係数の比)を 1.06 とし、テーブルや付加フィルタの吸収補正は考慮しない。
- 0.1
- 0.3
- 0.6
- 1.0
- 1.2
解答・解説を見る
正解:3(約 0.6 Gy)
まず面積線量(DAP)を入射面積で割って空気カーマを求め、後方散乱係数と組織線量変換係数を掛けます。
問70 シンチレーション検出器について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 気体シンチレータには希ガスが利用される。
- 液体シンチレータは γ 線の測定に適している。
- アントラセンは γ 線のエネルギースペクトル測定に適している。
- 無機シンチレータの蛍光減衰時間は有機シンチレータより短い。
- NaI(Tl)シンチレータのエネルギー分解能は高純度 Ge 半導体検出器より低い。
解答・解説を見る
正解:1・5
- 1 ○ 気体シンチレータには希ガス(Xe・Ar など)が利用される。
- 2 ✗ 液体シンチレータは β 線(低エネルギー)の測定に適し、γ 線には不向き。
- 3 ✗ アントラセン(有機)は原子番号が低くエネルギー分解能も低いため、γ 線スペクトル測定に不向き。
- 4 ✗ 無機シンチレータの蛍光減衰時間は有機より「長い」。
- 5 ○ NaI(Tl)のエネルギー分解能は高純度 Ge 半導体検出器より低い(劣る)。
問71 蛍光ガラス線量計について、正しいのはどれか。
- 線量率の測定に適している。
- ホウケイ酸ガラスを用いる。
- 光刺激ルミネセンスを利用する。
- 線量率依存性は電離箱より小さい。
- フェーディングは TLD より大きい。
解答・解説を見る
正解:4
- 1 ✗ 積算型のため、線量率(瞬時値)の測定には適さない。
- 2 ✗ 銀活性リン酸塩ガラスを用いる(ホウケイ酸ガラスではない)。
- 3 ✗ ラジオフォトルミネセンス(RPL)を利用する。光刺激ルミネセンス(OSL)は別方式。
- 4 ○ 蛍光ガラス線量計は積算型で、電離箱より線量率依存性が小さい。
- 5 ✗ フェーディングは TLD より小さく、安定している。
問72 各種放射線における水中での深部量百分率の模式図が示された。正しい組合せはどれか。

- ア ── 電子線
- イ ── 陽子線
- ウ ── X 線
- エ ── 中性子線
- オ ── 炭素線
解答・解説を見る
正解:5
深部量百分率(PDD)の形から放射線の種類を読み取る問題です。図の5本の正体は次のとおりで、正しい組合せはオ=炭素線だけです。
- 5(オ) ○ 炭素線。体表付近は低いまま進み、深さ約 15 cm で 鋭いブラッグピーク を作る。さらに ピークの先に線量の裾(フラグメンテーションテール) が残るのが炭素線の最大の特徴。原子核が壊れて生じた軽い二次粒子が、より深くまで飛ぶために起こる。
- 1(ア) ✗ アは電子線ではなく X 線(高エネルギー光子線)。数 cm でビルドアップして最大となり、その後は深部までゆるやかに減衰し続ける。
- 2(イ) ✗ イは陽子線ではなく 中性子線。体表付近から深部へなだらかに減衰し、ブラッグピークをもたない。
- 3(ウ) ✗ ウは X 線ではなく 電子線。浅い位置で最大となった後 急激に低下し、有限の飛程で終わる(図では約 6 cm でほぼ 0)。
- 4(エ) ✗ エは中性子線ではなく 陽子線。約 15 cm にブラッグピークをもつ点は炭素線と似るが、ピークの先に裾がほとんど残らず、すぐ 0 になる。
見分け方のコツ
| 形の特徴 | 放射線 |
|---|---|
| ビルドアップ後、ゆるやかに減衰し続ける | X 線(光子線) |
| 表面から緩やかに減衰、ピークなし | 中性子線 |
| 浅い位置で最大→急降下し有限の飛程で終わる | 電子線 |
| 深部に鋭いピーク、その先はすぐ 0 | 陽子線 |
| 深部に鋭いピーク+その先に裾が残る | 炭素線 |
陽子線と炭素線の決定打は、ピークの奥に裾があるかどうか。裾があれば炭素線です。
問73 X 線管での制動 X 線の発生について、正しいのはどれか。
- 最短波長は管電圧に比例する。
- 発生効率は管電流に比例する。
- X 線強度は管電流の 2 乗に比例する。
- X 線管装置の発生効率は約 10%である。
- 発生強度はターゲットの原子番号に比例する。
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正解:5
- 1 ✗ 最短波長は管電圧に反比例する。
- 2 ✗ 発生効率は管電圧と原子番号に比例し、管電流にはよらない。
- 3 ✗ X 線強度は管電流に比例する(2 乗ではない)。
- 4 ✗ 診断領域の発生効率は約 1%以下で、10%ではない。
- 5 ○ 制動 X 線の発生強度はターゲットの原子番号に比例する。
問74 インバータ式 X 線装置について、誤っているのはどれか。
- テトロード管で制御する。
- 管電圧は自己整流方式より高い精度で制御できる。
- 照射時間は自己整流方式より高い精度で制御できる。
- 管電圧の立ち上がり時間は三相 12 ピーク形 X 線装置より短い。
- 三相 12 ピーク形 X 線装置より X 線高電圧装置を小型化できる。
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正解:1(誤り)
- 1 ✗ インバータ式は半導体素子(IGBT など)のスイッチングで制御する。テトロード管(真空管)ではない。
- 2・3・4・5 ○ 高精度制御・立ち上がりが速い・小型化できる点はいずれも正しい。
問75 CR 装置について、正しいのはどれか。
- 輝尽性蛍光体を X 線検出器として用いる。
- フェーディング現象によって画質が向上する。
- リアルタイムに画像を観察することができる。
- 記録消去用加熱で繰り返し使用することができる。
- 輝尽発光と輝尽励起光の波長は近い方が読み取り精度が高い。
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正解:1
- 1 ○ CR は輝尽性蛍光体(イメージングプレート)を X 線検出器として用いる。
- 2 ✗ フェーディング(時間経過による信号減衰)は画質を低下させる。
- 3 ✗ CR は読み取り処理が必要で、リアルタイム観察はできない。
- 4 ✗ 消去は強い光で行う(加熱消去は TLD の方式)。
- 5 ✗ 輝尽発光と励起光の波長は離れている方が分離しやすく、読み取り精度が高い。
問76 散乱線除去グリッドについて、誤っているのはどれか。
- 静止グリッドは X 線ビームに対して動かさずに使用する。
- 集束グリッドは吸収はくの面の延長上のある距離で集まる。
- 平行グリッドは吸収はくの面が互いに平行で入射面に垂直である。
- テーパグリッドは吸収はくの高さが実中心線に近づくにつれて減少する。
- クロスグリッドは二つの直線グリッドの吸収はくの方向がある角度をもって一体に形成されている。
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正解:4(誤り)
- 1・2・3・5 ○ 静止・集束・平行・クロスグリッドの記述はいずれも正しい。
- 4 ✗ テーパ(集束)グリッドでは吸収はくが焦点に向けて傾いており、「高さが中心線に近づくほど減少する」という記述は誤り。
問77 液晶ディスプレイを構成するのはどれか。
- 乳剤層
- 蛍光体層
- 誘電体層
- 光電変換層
- 偏光フィルタ
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正解:5
- 1 ✗ 乳剤層は写真フィルム。
- 2 ✗ 蛍光体層は増感紙や CRT など。
- 3 ✗ 誘電体層はコンデンサなど。
- 4 ✗ 光電変換層は FPD や撮像素子など。
- 5 ○ 液晶ディスプレイ(LCD)は偏光フィルタ(偏光板)を構成要素にもつ。
問78 X 線透視撮影装置について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- I.I. の方が FPD より画像歪が小さい。
- パルス照射によって被ばくを低減できる。
- イメージングプレートを用いた方式がある。
- X 線管装置と X 線受像器が連動して移動する。
- FPD 方式では X 線を検出する変換層を用いない。
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正解:2・4
- 1 ✗ 画像歪は FPD の方が小さい(I.I. は周辺に歪みがある)。
- 2 ○ パルス透視により被ばくを低減できる。
- 3 ✗ 透視はリアルタイムで、イメージングプレート(CR)方式はない。
- 4 ○ X 線管と受像器は対向配置で連動して移動する。
- 5 ✗ FPD も X 線を検出する変換層(直接:a‑Se、間接:CsI + 光電変換)を用いる。
問79 歯科用 X 線装置について、正しいのはどれか。
- 口内法撮影用 X 線装置は可動絞り装置がついている。
- 口内法撮影用 X 線装置の X 線管は回転陽極管である。
- 歯科用コーンビーム CT 装置は視野サイズの変更ができない。
- パノラマ X 線撮影装置は歯列弓に合わせた画像を取得できる。
- 歯科用コーンビーム CT 装置は全身用 CT 装置に比べ被ばく量が多い。
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正解:4
- 1 ✗ 口内法撮影用は固定絞り(円形/矩形コーン)で、可動絞りは通常ない。
- 2 ✗ 口内法用 X 線管は固定陽極管(小型・低出力)。
- 3 ✗ 歯科用 CBCT は視野サイズ(FOV)を変更できる機種が多い。
- 4 ○ パノラマ X 線撮影は、歯列弓(曲面)に合わせた断層画像を取得できる。
- 5 ✗ 歯科用 CBCT は全身用 CT より被ばくが少ない。
問80 マルチスライス CT について、正しいのはどれか。
- 画像再構成法に 90 度線形補間法がある。
- 多列化した検出器からのデータ処理をする。
- コーン角が大きくなるほど散乱線が減少する。
- 体軸方向の Z 軸補間は実効スライス厚に影響しない。
- リングアーチファクトは Feldkamp〈フェルドカンプ〉法で補正できる。
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正解:2
- 1 ✗ ヘリカル CT の補間は 180 度・360 度線形補間法で、「90 度線形補間法」は該当しない。
- 2 ○ マルチスライス CT は、多列化した検出器から得たデータを処理する。
- 3 ✗ コーン角が大きいほど散乱線は増加する。
- 4 ✗ Z 軸補間は実効スライス厚に影響する。
- 5 ✗ Feldkamp 法はコーンビーム再構成法で、リングアーチファクト補正の手法ではない。
問81 現在用いられている dual energy CT の収集方式として、誤っているのはどれか。
- ビーム分割方式
- 二層検出器方式
- 高速管電圧変調方式
- translate rotate 方式
- dual source MDCT 収集方式
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正解:4(誤り)
- 1・2・3・5 ○ ビーム分割・二層検出器・高速管電圧変調・dual source は、いずれも DECT の収集方式。
- 4 ✗ translate rotate 方式は第 1〜2 世代 CT のスキャン方式で、dual energy CT の収集方式ではない。
問82 CT 像の三次元画像処理について、正しいのはどれか。
- 最大値投影法は最大ボクセル値を投影面に表示する。
- 仮想内視鏡は臓器外部に視点を置いた画像を表示する。
- 曲面任意多断面再構成法は任意の直線断面を抽出して表示する。
- ボリュームレンダリング法は物体の表面だけを立体的に表示する。
- 表面表示法は閾値による表面情報だけでなく内部情報を含む画像を表示する。
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正解:1
- 1 ○ 最大値投影法(MIP)は、投影線上の最大ボクセル値を投影面に表示する。
- 2 ✗ 仮想内視鏡は臓器「内部」に視点を置いた画像。
- 3 ✗ 曲面任意多断面再構成(CPR)は任意の「曲面」に沿って抽出する。
- 4 ✗ 表面だけを表示するのは表面表示法(SSD)。ボリュームレンダリングは内部情報も反映する。
- 5 ✗ 表面表示法(SSD)は閾値による表面情報のみで、内部情報は含まない。
問83 X 線撮影で、異なる構造物が X 線の進行方向に重なって 1 つの像として写る現象はどれか。
- 接線効果
- 重積効果
- ヒール効果
- 部分容積効果
- Groedel〈グレーデル〉効果
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正解:2
- 1 ✗ 接線効果は辺縁が接線方向で強調される現象。
- 2 ○ 重積効果は、異なる構造物が投影方向に重なって 1 つの像として写る現象。
- 3 ✗ ヒール効果は陽極側で X 線強度が低下する現象。
- 4 ✗ 部分容積効果は CT で 1 ボクセル内に異なる組織が混在する現象。
- 5 ✗ グレーデル効果は斜入によるボケなど、別の現象。
問84 X 線撮影において、患者の被ばく低減に効果があるのはどれか。ただし他の条件は一定とする。
- mAs 値を上げる。
- 管電圧を低くする。
- グリッドを使用する。
- 付加フィルタを使用する。
- X 線管焦点から被検者までの距離を短くする。
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正解:4
- 1 ✗ mAs を上げると線量が増え、被ばくが増加する。
- 2 ✗ 管電圧を低くすると軟線成分が増え、皮膚被ばくが増える。
- 3 ✗ グリッド使用は照射量を増やすため被ばくが増える。
- 4 ○ 付加フィルタで低エネルギー成分(皮膚に吸収される軟線)を除去し、被ばくを低減できる。
- 5 ✗ 焦点‑被検者間距離を短くすると入射面での線量が増える。
問85 乳房 CC 方向撮影について、正しいのはどれか。
- 圧迫圧は 50 N 程度とする。
- 管電圧は圧迫乳房厚に反比例する。
- 自動露出制御〈AEC〉は使用しない。
- 外側上部がブラインドエリアになりやすい。
- 乳房支持台の角度を被検者の大胸筋と平行に合わせる。
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正解:4
- 1 ✗ 圧迫圧は通常 100〜200 N 程度で、50 N は弱すぎる。
- 2 ✗ 管電圧は圧迫乳房厚が厚いほど高く設定する(反比例ではない)。
- 3 ✗ AEC を使用する。
- 4 ○ CC(頭尾方向)撮影では、外側上部が描出されにくくブラインドエリアになりやすい。
- 5 ✗ 支持台を大胸筋に平行にするのは MLO 撮影で、CC ではない。
問86 立位胸部 X 線写真と比較した、仰臥位ポータブル胸部 X 線写真の特徴として正しいのはどれか。
- 胃泡が明瞭になる。
- 心陰影が縮小する。
- 肺尖部が広く描出される。
- 肺野への肩甲骨の重なりが減少する。
- 心陰影に重なる肺血管の描出が不良になる。
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正解:5
- 1 ✗ 仰臥位では胃泡(空気‑液面)は不明瞭になる(立位で明瞭)。
- 2 ✗ 仰臥位(AP・短い距離)では心陰影は拡大する。
- 3 ✗ 肺尖部が広く描出されるわけではない。
- 4 ✗ 臥位 AP では肩甲骨が肺野に重なりやすい(減少しない)。
- 5 ○ 仰臥位では肺血流が再分布して肺血管が拡張し、心陰影に重なる肺血管の描出が不良になりやすい。
問87 頸椎斜位撮影について、正しいのはどれか。
- 顎を引かせる。
- 撮影距離を 50 cm にする。
- 非検側の肩を検出器面に密着させる。
- 検出器面に対して前額面を 20°にする。
- 中心 X 線は水平面から尾頭方向 30°で入射する。
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正解:3
- 1 ✗ 下顎と頸椎の重なりを避けるため、顎はやや上げる(引かせない)。
- 2 ✗ 撮影距離は 100 cm 以上が標準で、50 cm は短すぎる。
- 3 ○ 椎間孔を描出するため体を回転させ、非検側の肩を検出器面に密着させる。
- 4 ✗ 前額面は検出器に対して約 45°にする(20°ではない)。
- 5 ✗ 中心 X 線の傾きは頭尾方向に 15〜20°程度で、尾頭方向 30°は誤り。
問88 注腸造影検査で、硫酸バリウム注入後に空気を注入する目的はどれか。
- 直腸の運動を促すため。
- 粘膜面を描出するため。
- 腸管内の pH を調整するため。
- 検査後の排便を促進するため。
- 硫酸バリウムを希釈するため。
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正解:2
- 1・3・4・5 ✗ 運動促進・pH 調整・排便促進・バリウム希釈は目的ではない。
- 2 ○ 空気を注入して二重造影とし、腸管の粘膜面を描出するため。
問89 骨塩定量検査で、大腿骨頸部を測定部位とするのはどれか。
- 定量的 CT〈QCT〉法
- 定量的超音波〈QUS〉法
- X 線写真濃度測定〈RA〉法
- 単一エネルギー X 線吸収測定〈SXA〉法
- 二重エネルギー X 線吸収測定〈DXA〉法
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正解:5
- 1 ✗ QCT は主に腰椎(椎体)の海綿骨を測定する。
- 2 ✗ QUS は踵骨などを測定する。
- 3 ✗ RA は手(指骨)を測定する。
- 4 ✗ SXA は前腕・踵など末梢を測定する。
- 5 ○ DXA 法は腰椎や大腿骨頸部を測定部位とする標準的な骨密度測定法。
問90 骨盤部の X 線写真が示された。構造と名称の正しい組合せはどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.6 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- ア ── 仙腸関節
- イ ── 閉鎖孔
- ウ ── 坐骨
- エ ── 大転子
- オ ── Jacoby〈ヤコビー〉線
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正解:2
画像問題のため要点のみ示します。図の各指示部と解剖を照合すると、正しい組合せは 2(イ=閉鎖孔) です。閉鎖孔は恥骨と坐骨で囲まれた大きな孔です。
問91 頸部造影 CT(動脈相)像が示された。矢印で示すのはどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.7 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- 外頸動脈
- 総頸動脈
- 椎骨動脈
- 内頸動脈
- 鎖骨下動脈
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正解:1
画像問題のため要点のみ示します。総頸動脈は内頸動脈と外頸動脈に分岐し、外頸動脈は顔面へ枝を出します。矢印が示すのは外頸動脈で、正解は 1 です。
問92 胸部造影 CT 像が示された。構造と名称の正しい組合せはどれか。
🖼 別冊画像を参照 この問題の画像は、公式の別冊(午後)の No.8 です。厚生労働省の公式ページから「午後・問題・別冊」を開いてご確認ください。
- ア ── 上行大動脈
- イ ── 食道
- ウ ── 肺動脈
- エ ── 上大静脈
- オ ── 奇静脈
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正解:1
画像問題のため要点のみ示します。図の各指示部と解剖を照合すると、正しい組合せは 1(ア=上行大動脈) です。
問93 X 線による画像形成〈イメージングチェーン〉で、デジタルシステムに特有の影響因子はどれか。
- 電気雑音
- AEC 制御
- 幾何学的不鋭
- グリッド露出係数
- ビームハードニング
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正解:1
- 1 ○ 電気雑音(電子回路・A/D 変換に伴う雑音)はデジタルシステムに特有の影響因子。
- 2・3・4・5 ✗ AEC 制御・幾何学的不鋭・グリッド露出係数・ビームハードニングは、アナログ・デジタルを問わず生じる。
問94 乳房撮影の圧迫の効果のうち、散乱 X 線の減少が画質に与える影響として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 動きのボケ防止
- 雑音特性の向上
- 空間分解能の向上
- 幾何学的ボケの減少
- コントラストの向上
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正解:3・5
- 1 ✗ 動きのボケ防止は圧迫による固定の効果で、散乱線の減少とは別。
- 2 ✗ 雑音特性の向上は散乱線減少の主な効果ではない。
- 3 ○ 散乱線が減ると低コントラスト構造の視認性が上がり、実効的な鮮鋭度(空間分解能)が向上する。
- 4 ✗ 幾何学的ボケの減少は乳房が薄くなり検出器に近づく効果で、散乱線減少とは別。
- 5 ○ 散乱線が減るとコントラストが向上する。
問95 スリット法で CR システムのプリサンプルド MTF を測定したところ、高空間周波数領域で MTF が上昇した。原因として考えられるのはどれか。
- 階調補正を行った。
- 有効露光量変換を行わなかった。
- 雑音による量子モトルが強く出た。
- イメージングプレートが劣化していた。
- 金属スリット長軸を画素列と平行にした。
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正解:5
- 1・2・3・4 ✗ いずれも高周波 MTF の見かけの上昇の主因ではない。
- 5 ○ プリサンプルド MTF のスリット法では、スリットを画素列に対してわずかに傾けてオーバーサンプリングする。長軸を画素列と平行にするとサンプリングが不適切になり、高空間周波数で MTF が見かけ上、上昇する。
問96 4 月 1 日を始期とする 1 年間で、7・8・9 月の 1 cm 線量当量および 70 μm 線量当量がそれぞれ 1.4・1.1・0.1 mSv、その他の月はすべて検出限界以下であった。個人線量当量の解釈として正しいのはどれか。
- 個人線量当量の記録は保存する必要がない。
- 妊娠可能な女子の 3 月間の実効線量限度を超える。
- 放射線業務従事者の年間の実効線量限度を超える。
- 検出限界以下の月は被ばくをしていないことを意味する。
- 6 月に妊娠と診断された場合は腹部表面の等価線量限度を超える。
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正解:5
7〜9 月の合計は 1.4 + 1.1 + 0.1 = 2.6 mSv です。
- 1 ✗ 個人線量当量の記録は保存が必要。
- 2 ✗ 妊娠可能な女子の 3 月間の実効線量限度は 5 mSv で、2.6 mSv は超えない。
- 3 ✗ 業務従事者の年間実効線量限度は 50 mSv で、2.6 mSv は超えない。
- 4 ✗ 検出限界以下は「被ばくがない」ことを意味しない。
- 5 ○ 妊娠中の女子の腹部表面の等価線量限度は、妊娠の診断から出産までで 2 mSv。6 月に妊娠診断後、7〜9 月で 2.6 mSv となり限度を超える。
問97 内部被ばくの防護対策である「3D2C」の原則に含まれないのはどれか。
- 希釈
- 時間
- 分散
- 集中化
- 閉じ込め
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正解:2(含まれない)
3D2C は、放射性物質を体内に取り込まないようにする(=内部被ばくを防ぐ)ための管理の考え方で、頭文字が D の3つと C の2つ、合わせて次の5つです。
| 記号 | 原則 | 内容 |
|---|---|---|
| D | 希釈(Dilute) | 濃度限度以下になるまで薄めて扱う |
| D | 分散(Disperse) | 一箇所に溜めず拡散させ、濃度を下げる |
| D | 除染(Decontaminate) | 付着・残留した汚染を取り除く |
| C | 集中化・濃縮(Concentrate) | 少量にまとめ、管理しやすい形にする |
| C | 閉じ込め(Contain) | 容器・フード等で封じ込め、外に出さない |
「薄めて散らす(Dilute・Disperse)」か「集めて閉じ込める(Concentrate・Contain)」かは相反する方針ですが、扱う核種の量や性質に応じて使い分けます。そこに「汚染を取り除く(Decontaminate)」が加わって 3D2C です。
- 2 ✗(含まれない) 「時間」は外部被ばく防護の三原則(時間・距離・遮蔽)の1つ。放射線源から離れた場所で被ばくを減らす考え方であり、放射性物質そのものの管理を扱う 3D2C には入らない。
- 1・3・4・5 ○ 希釈・分散・集中化・閉じ込めは、いずれも 3D2C に含まれる(残る1つは「除染」)。
問98 医療法上の装置等の種類と、それに該当するものの組合せで、誤っているのはどれか。
- エックス線装置 ── X 線 CT 装置
- 診療用放射性同位元素 ── SPECT 用放射性医薬品
- 診療用放射線照射器具 ── 125I シード
- 診療用粒子線照射装置 ── 陽子線照射装置
- 診療用高エネルギー放射線発生装置 ── RALS
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正解:5(誤り)
- 1・2・3・4 ○ いずれも正しい組合せ。
- 5 ✗ RALS(遠隔操作式後充填装置:密封小線源治療)は「診療用放射線照射装置」に該当し、「診療用高エネルギー放射線発生装置」(ライナックなど)ではない。
問99 我が国の診断参考レベル(DRL)について、正しいのはどれか。
- 線量限度の値である。
- 目的は最適化の推進である。
- 小児に対しては定められていない。
- 放射線治療の総線量が設定されている。
- 線量調査結果の 50 パーセンタイルで設定されている。
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正解:2
- 1 ✗ 線量限度ではない(医療被ばくに線量限度はない)。
- 2 ○ DRL の目的は医療被ばくの最適化の推進である。
- 3 ✗ 小児に対しても定められている。
- 4 ✗ 放射線治療ではなく、診断・IVR の線量指標。
- 5 ✗ 通常は 75 パーセンタイルで設定される。
問100 0.45 Bq・cm⁻³ の 137Cs と 1.2 Bq・cm⁻³ の 89Sr を含む放射性廃液を、直ちに排水するための最小の希釈倍数はどれか。ただし排水中の濃度限度を 137Cs は 0.09 Bq・cm⁻³、89Sr は 0.3 Bq・cm⁻³ とする。
- 2
- 3
- 5
- 6
- 9
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正解:5(9 倍)
複数の核種を含むときは、各核種の「濃度 ÷ 濃度限度」の和が 1 以下になる必要があります。
希釈倍数を n とすると より 。よって最小の希釈倍数は 9 倍です。
第78回の 午前の解答・解説 もあわせてご覧ください。