EPI(エコープラナー法)の基礎と長所・短所
EPI(Echo Planar Imaging:エコープラナー法) は、MRIの中でもとくに高速な撮像法です。1回の励起でk空間をまとめて埋めるため、1スライスを数十ミリ秒で撮れます。拡散強調画像(DWI)や脳機能画像(BOLD/fMRI)の土台になっています。
しくみ:1回の励起でk空間を埋める
通常の撮像は、k空間を1行ずつ何度も励起して埋めます。EPIは1回の励起のあと、傾斜磁場を高速で反転させ続けて連続的にエコー(エコートレイン)を作り、k空間を一筆書きのように埋めます(シングルショット)。
長所と短所
非常に速い反面、画質面の弱点もはっきりしています。
| EPIの特徴 | |
|---|---|
| 長所 | 超高速・動きに強い・拡散/灌流/BOLDに使える |
| 短所 | 磁化率アーチファクトに弱い・歪みやすい・分解能はやや低い |
- 長所:1スライスがとても速い。体動の影響を受けにくく、DWI・灌流(PWI)・BOLD(fMRI) で広く使われる。
- 短所:長いエコートレインのあいだに位相がずれるため、磁化率の影響を受けやすく、空気と組織の境界(副鼻腔・側頭骨周囲など)で歪みや信号欠損が出やすい。ナイキストゴースト(N/2ゴースト)や化学シフトも出やすい。
主な用途
- 拡散強調画像(DWI):急性期脳梗塞の検出など。
- 灌流画像(PWI):造影剤の動きを速く追う。
- BOLD(fMRI):脳活動に伴う信号変化を捉える。
試験で問われやすいポイント
- EPIは 1回の励起でk空間を一気に埋める 超高速法。
- DWI・BOLD・灌流 の土台。
- 磁化率アーチファクトに弱く、空気/組織境界で歪み・信号欠損が出やすい。
まとめ
- EPIは シングルショットの超高速撮像。傾斜磁場の高速反転でk空間を一筆書きに埋める。
- DWI・灌流・BOLD に不可欠。
- 速い代わりに 磁化率・歪み に弱い、という性質を押さえておく。