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放射線治療

IGRT(画像誘導放射線治療)とCBCT

どんなに精密な計画でも、毎回の患者の位置が計画とずれていたら 意味がありません。IGRT(Image-Guided Radiation Therapy:画像誘導放射線治療) は、照射の直前に画像で位置を確認し、寝台を補正してから照射 する技術です。

位置照合の流れ

IGRTの位置照合 照射前にCBCTで病巣の位置を撮影し、計画位置とのずれを検出して寝台を補正し、病巣をアイソセンタに合わせる流れを示した図。 ①照射前に位置を確認 ずれ CBCTで実際の位置を撮影 寝台で補正 ②補正して照射 病巣がアイソセンタに一致
図:照射前に位置を撮影してずれを検出し、寝台を補正してから照射する。

破線の交点が 計画のアイソセンタ(狙う中心)です。実際の病巣がずれていれば、寝台を動かして一致 させてから照射します。

位置確認に使う画像

  • CBCT(Cone-Beam CT:コーンビームCT):治療装置に付いたX線管とFPDを回転させ、立体的(断面) で位置を確認できる。骨だけでなく軟部組織も見える。
  • kV(キロボルト)平面撮影:2方向のX線画像で骨や 金マーカー(フィデューシャル) を合わせる。
  • 体表面の光学的な位置合わせ など。

メリット:マージンを小さくできる

位置の再現性が上がると、PTVのマージン(余裕)を小さく できます。すると 正常組織に当たる範囲が減り、副作用を抑えつつ線量を上げられます。IMRTやSBRTと組み合わせると特に効果的です。

呼吸性移動への対策

肺・肝などは呼吸で動きます。対策として、

  • 息止め(同じ呼吸位置で照射)。
  • ゲーティング:呼吸の特定のタイミングだけ照射する。
  • トラッキング:動きに合わせてビームを追従させる。

試験で問われやすいポイント

  • IGRT=照射直前に画像で位置を確認し寝台を補正
  • CBCT は断面で軟部も確認、kV撮影+金マーカー も使う。
  • 位置精度向上で PTVマージン縮小→正常組織保護。呼吸対策は 息止め・ゲーティング・トラッキング

まとめ

  • IGRTは毎回の 位置ずれを画像で補正 して精度を高める。
  • CBCT・kV撮影・マーカー で照合する。
  • マージンを縮小でき、呼吸性移動対策 と合わせて安全・正確に照射する。
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