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放射線治療

IMRT・VMAT(強度変調放射線治療)

IMRT(Intensity-Modulated Radiation Therapy:強度変調放射線治療) は、ビームの強さを場所ごとに変える ことで、複雑な形の病巣に線量を集中させる照射法です。

強度変調のしくみ

従来の 3D-CRT(3-Dimensional Conformal Radiation Therapy:三次元原体照射) は、各方向のビームを病巣の形に合わせるだけでした。IMRTはさらに、一つのビームの中でも強い所・弱い所を作り、多方向から重ねることで、リスク臓器を避けた凹型の線量分布 まで作れます。

IMRTの線量集中 多方向のビームを重ね、中心のリスク臓器を避けながら、その周りの標的に高線量を集める凹型の線量分布を示した図。 多方向のビームでリスク臓器を避けて照射 ビーム(多方向) 標的(高線量) リスク臓器(低線量に守る)
図:多方向ビームを重ね、中心のリスク臓器を避けて周囲の標的に線量を集める。

この強度変調は、MLC(Multi-Leaf Collimator:マルチリーフコリメータ)のリーフを動かしながら 照射することで作り出します。

VMAT

VMAT(Volumetric Modulated Arc Therapy:強度変調回転照射) は、ガントリーを回転させながら連続的に照射 する方式です。

  • 回転中に MLC・線量率・回転速度を同時に変える
  • 多方向から途切れなく当てるので、IMRTより短時間 で終わることが多い。

逆方向計画(インバースプランニング)

IMRT・VMATでは、「標的にこれだけ・リスク臓器はここまで」という 目標を先に決め、そこから コンピュータが最適なビームを逆算 します。これを 逆方向計画(インバースプランニング) といいます。

注意点

  • 複雑なぶん、計画の検証(QA) が特に重要。
  • 低い線量が広い範囲に薄く広がりやすい(低線量域の拡大)。
  • 照射中の体の動き・位置の再現性が効くため、IGRT(画像誘導) と組み合わせる。

試験で問われやすいポイント

  • IMRT=ビーム内の強度を変える→凹型など複雑な分布でリスク臓器を回避。
  • 実現は MLCVMAT は回転しながら照射(短時間)。
  • 逆方向計画 で最適化。QA・IGRT が重要。

まとめ

  • IMRTは強度変調で リスク臓器を避けた線量集中 ができる。
  • VMAT は回転照射で効率よく同様の分布を作る。
  • 逆方向計画・QA・IGRT とセットで安全・正確に行う。
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