一般撮影の被ばくと防護(表面線量・面積線量積・防護三原則)
X線撮影は被ばくを伴うため、できるだけ少ない線量で必要な画質 を得る最適化と、防護 が大切です(ALARA:As Low As Reasonably Achievable の考え方)。
被ばくの指標
- 入射表面線量(ESD:Entrance Surface Dose):体の 入射面(皮膚) に当たる線量。皮膚への影響の目安。
- 面積線量積(DAP:Dose Area Product):線量 × 照射野の面積 を積算した量。照射野を絞ると小さく なり、全体の被ばくの目安になります。
距離の逆2乗則
X線の強さは、距離の2乗に反比例 します。距離を2倍にすると線量は1/4 になります。
防護の三原則
外部被ばくを減らす基本が 三原則 です。
- 距離:線源から 離れる(逆2乗則でとても有効)。
- 時間:被ばくする 時間を短く する。
- 遮蔽:鉛などでさえぎる(プロテクタ・防護板)。
患者の防護
- 照射野を絞る:必要な範囲だけにする(DAPも散乱線も減る)。
- 適切な撮影条件:高すぎない線量、撮り直しを避ける。
- 防護具:必要に応じて防護衣などを使う。
- 正当化と最適化:必要な検査だけを、適切な線量で行う。
試験で問われやすいポイント
- 指標は ESD(入射表面線量) と DAP(面積線量積=線量×面積)。
- 距離の逆2乗則:距離2倍で線量 1/4。
- 防護三原則は 距離・時間・遮蔽。
- 患者防護の基本は 照射野を絞る・適切な条件・撮り直しを避ける。
まとめ
- 被ばくは ESD・DAP で評価し、ALARA で最適化する。
- 距離の逆2乗則 と 三原則(距離・時間・遮蔽) が外部防護の基本。
- 照射野を絞る ことが、画質・被ばくの両面で効く。