放射線治療の品質管理(QA・QC・出力測定)
放射線治療は 高い線量 を扱うため、少しの誤りが患者に重大な影響を与えます。だからこそ、品質管理(QA・QC) が欠かせません。
QAとQC
- QA(Quality Assurance:品質保証):治療全体が正しく行われるための 仕組み・体制 の全体。
- QC(Quality Control:品質管理):その中で行う 個々の点検・測定 の作業。
装置のQA:出力測定
最も基本的なのが、リニアックの 出力(1 MUあたり何cGy出るか) の点検です。水ファントムの中の電離箱 で線量を測り、基準値と比べて ずれていないかを確認します。
出力のほかにも、機械的な精度(アイソセンタ・照射野・ガントリー角度)、MLCの動き、安全装置(インターロック) などを、毎日・毎月・毎年 と決められた頻度で点検します(MU=Monitor Unit:モニタユニット は照射量の単位)。
患者ごとのQA
IMRTやVMATのように複雑な照射では、照射する前に「計画どおりの線量が出るか」を実測で確認 します。
- ファントムに計画を照射し、測定した線量分布と計画を照合 する。
- 一致の度合いを ガンマ解析 などで評価する。
誤照射を防ぐ仕組み
- ダブルチェック(複数人・複数の目で確認)。
- チェックリスト・記録 の徹底。
- 患者の取り違え防止(タイムアウト・本人確認)。
試験で問われやすいポイント
- QA=仕組み全体、QC=個々の点検・測定。
- 出力は 水ファントム+電離箱 で測り、基準値と比較。点検は 毎日・毎月・毎年。
- IMRT/VMATは 患者ごとの照射前QA(実測照合・ガンマ解析)。
まとめ
- 放射線治療は高線量ゆえに 品質管理(QA・QC) が必須。
- 装置は 出力測定・機械精度・安全装置 を定期点検する。
- 複雑な照射は 患者ごとのQA、そして ダブルチェック で誤照射を防ぐ。