血管造影の造影剤と自動注入器(インジェクタ)
血管造影では ヨード造影剤 を血管に直接入れて、流れを映し出します。動脈では流れが速いため、自動注入器(インジェクタ) で一定の速度・量を正確に注入します。
インジェクタのしくみ
手で押す(用手注入)よりも 速度・量が一定で再現性が高く、術者の被ばくも減らせます。
設定する条件
- 注入速度(mL/秒):血流の速い太い動脈ほど速く。例:大動脈は速め、末梢の選択的造影は遅め。
- 注入量(mL):撮影範囲が映る量。多すぎは造影剤の負担増。
- 圧力上限(リミット):これを超えないよう装置が監視。カテーテル破損や血管損傷を防ぐ ための安全装置。
- 立ち上がり時間 など、注入の波形も調整できる。
造影剤の種類
- 非イオン性・低浸透圧 のヨード造影剤が主流(副作用・痛みが少ない)。
- 部位によっては 生理食塩水で希釈 して濃度を調整する。
- 腎機能・アレルギー歴の確認、CO₂造影(ヨードが使えない場合の代替)などの選択肢もある。
注意点
- 空気を確実に抜く(空気塞栓の防止)。
- 注入前に カテーテル先端の位置 を透視で確認する。
- 血管外漏出 に注意(特に末梢・細い血管)。
- 注入の タイミングと撮影開始 を合わせる(造影剤が目的血管に来た瞬間を撮る)。
試験で問われやすいポイント
- インジェクタは 速度・量・圧力上限 を設定。圧力上限は 安全装置。
- 造影剤は 非イオン性・低浸透圧 が主流。
- 空気抜き・先端位置確認・血管外漏出 に注意。CO₂造影は代替手段。
まとめ
- 血管造影は インジェクタ で造影剤を一定に注入する。
- 速度・量・圧力上限 を部位に応じて設定する。
- 空気塞栓・漏出 に注意し、撮影タイミングを合わせる。