DSA(デジタルサブトラクション血管造影)の原理
DSA(Digital Subtraction Angiography:デジタルサブトラクション血管造影) は、造影剤を入れる前と後の画像を引き算して、血管だけを浮かび上がらせる 技術です。骨や軟部組織が消えるので、細い血管も見やすくなります。
サブトラクションのしくみ
造影前に撮った マスク像 を、造影後の ライブ像 から差し引きます。骨や組織は両方に共通なので消え、造影剤の入った血管だけ が残ります。
引き算は 対数変換した画像どうし で行います。これにより、重なった組織の厚みによらず、造影剤による濃度の変化分だけをきれいに取り出せます。
メリット
- 血管だけが強調 され、細い血管や末梢まで見やすい。
- 背景が消えるため、少ない造影剤 でも十分なコントラストが得られる。
- 画像をデジタル処理するので、ロードマップ(後述)など応用がきく。
弱点:ミスレジストレーション
マスク像とライブ像の間で 体が動く と、骨の輪郭が消えきれず、像がずれて見えます。これを ミスレジストレーション(位置ずれ) といいます。
- 対策:再マスク(マスクを撮り直す)、ピクセルシフト(画像を少しずらして合わせる)。
- 息止め・体動の抑制も重要です。腸管ガスの動きもアーチファクトになります。
試験で問われやすいポイント
- DSA=ライブ像 − マスク像 で血管だけを抽出。引き算は 対数変換後 に行う。
- メリットは 血管の強調・造影剤低減。
- 体動で ミスレジストレーション → 再マスク・ピクセルシフト で対応。
まとめ
- DSAは造影前後の引き算で 血管だけを浮かび上がらせる。
- 背景が消えるので 少ない造影剤 でよく見える。
- 体動による 位置ずれ に注意し、再マスク・ピクセルシフトで対応する。