磁化率強調画像(SWI)の基礎
SWI(Susceptibility Weighted Imaging:磁化率強調画像) は、組織ごとの 磁化率のちがい を強調して描く撮像法です。とくに 静脈・微小出血・石灰化 の検出にすぐれています。
しくみ:大きさ画像と位相画像を合成する
SWIは GRE法 をベースに、大きさ(強度)画像 と 位相画像 の2つを取得し、合成して作ります。
磁化率が周囲と異なる物質(デオキシヘモグロビン・ヘモジデリン・石灰化 など)は、局所の磁場をわずかに乱し、周囲の位相をずらします。この位相の情報で大きさ画像を強調することで、これらが 低信号(暗く) くっきり描かれます。
何が見えるか
- 静脈:デオキシヘモグロビンを含むため暗く描出され、細かい静脈まで見える。
- 微小出血・ヘモジデリン沈着:外傷・微小出血・海綿状血管腫などの検出に鋭敏。
- 石灰化:磁化率が異なるため描出される。位相画像を使うと、出血と石灰化の区別に役立つことがある。
特徴
- GREベースなので磁化率に敏感(裏を返せば、空気と組織の境界などで歪み・信号欠損も出やすい。アーチファクトと表裏一体です)。
- 高磁場ほど磁化率効果が強く、SWIに有利です。
試験で問われやすいポイント
- SWIは GREの大きさ画像と位相画像を合成 して作る。
- 磁化率の差を強調し、静脈・微小出血・石灰化を低信号で描く。
- 出血の検出に鋭敏。位相は出血と石灰化の区別に役立つことがある。
まとめ
- SWIは 磁化率の差 を強調する撮像法(GREベース+位相情報)。
- 静脈・微小出血・石灰化 の検出にすぐれる。
- 磁化率に敏感なぶん、歪みやすさとは表裏一体。