核医学で使う放射線(α線・β線・γ線・陽電子)
核医学では、放射性核種から出る α線・β線・γ線・陽電子(β⁺) を、診断や治療に使い分けます。
透過力のちがい
放射線は種類によって 物質を通り抜ける力(透過力) が違います。
- α線:透過力が小さく、紙1枚 で止まる。飛程が短く、局所に強くエネルギーを与えます。
- β線:α線より透過力があり、アルミ板やプラスチック で止まります。
- γ線:透過力が大きく、鉛 でようやく弱められます。体を通り抜けるので、体外から検出 できます。
診断と治療での使い分け
- 診断(イメージング):体を通り抜ける γ線(→ガンマカメラ・SPECT)や、陽電子(β⁺) が出す消滅放射線(→PET)を体外で捉えます。
- 治療(内用療法):飛程が短く、狙った場所に集中してエネルギーを与える β線・α線 を使います(例:放射性ヨウ素I-131による甲状腺の治療)。
試験で問われやすいポイント
- 透過力は α < β < γ(α=紙、β=アルミ、γ=鉛)。
- 診断はγ線・陽電子(体外で検出できる)。
- 治療はβ線・α線(飛程が短く局所にエネルギー)。
- 陽電子は消滅して 511keVの γ線2本 になる(PETで利用)。
まとめ
- 核医学の放射線は α・β・γ・陽電子 を役割で使い分ける。
- 透過力 α<β<γ。診断は γ線・陽電子、治療は β線・α線。